【写真】大谷亮平1st写真集「ROAD AHEAD」のワンカット。バレーボールの合間に笑顔の大谷(前康輔氏撮影)

俳優大谷亮平(45)のファースト写真集「ROAD AHEAD」(光文社)が、10月17日に発売される。大谷は06年春に韓国で役者としてのキャリアをスタートさせ、16年に日本デビュー。このほど日刊スポーツのインタビューに応じ、芸能生活20周年、日本デビュー10周年の節目の1冊について語った。

日本に拠点を移して10年。TBS系「逃げるは恥だが役に立つ」「ノーサイド・ゲーム」、NHK連続テレビ小説「まんぷく」、映画・ドラマ「ゴールデンカムイ」シリーズなど多数の話題作に出演した。節目を刻む初の写真集は、7月に俳優としての原点である韓国ソウルで撮影した。

かつて暮らした街や通い慣れた店など、思い出の地を巡った。「ソウルってものすごく感情を揺さぶられる。懐かしい場所に行ったり、新しいところに行ったり。感情をつくるんじゃなくてあふれるもの、普通の自分をまとえれば」と自然体を切り取った。

韓国は自身のルーツに違いない。“逆輸入俳優”と呼ばれ、テレビ番組などで振り返りを重ねるうち、懐かしむだけの場所になっていた。だが新たな景色を前にすると、過去にとらわれていたと気付いたという。

「撮影のちょっと前に、日本で活動を始めてから初めて向こうの作品をやったんですよ。そう考えると、この先もいろんな出会いがあるだろうし、いろんなことをもたらしてくれる場所」。タイトルの「ROAD AHEAD」には過去と今、未来をつなぐ一本道を歩いている、そんな思いを込めた。

街歩きやホテルでリラックスした姿、ライフワークであるバレーボールの合間の笑顔、鍛え抜かれた肉体を捉えたカットなど、普段見えない素顔と大人の色気を収めた。中でも思い出深いのは、ソウルの中心部を流れる漢江(ハンガン)を訪れたこと。

「住んでいた頃、よく友達を引き連れて川沿いでビール1杯飲んで、風にあたって帰るっていうのをしてたんですね。今回、いつも行ってたのとは違うポイントに連れてってもらって。撮影してたら、何分後かに噴水が出るよと聞いて待ったんです。あんなに通ってたのに知らなかった。現地の方がいっぱいいて、虹もかかった気がするんですよ。その瞬間を撮ってもらって。旅っぽい、自然に出会えた瞬間だった」。

知っているようで知らないソウル。偶然の出会いが思い出に変わっていく体験をした。どしっと流れる大河は過去から未来に流れるロードのようだった。

素の姿は、親しい人以外には意外に見えるのかもしれない。初対面では堅いイメージを持たれ、冗談を言おうものなら一瞬、時が止まる。「はしゃぐ時ははしゃぐし、ふざける時はふざける。『こんな顔するんだ』みたいなことを言われ慣れてます」と明かした。

活動初期は「ドラマでつくられたイメージを保とう」と気にした時期もあったという。近年は「つくってもしようがない」と、バラエティー番組にも「まんま」で出ている。写真集のシャワーを浴びるカットも、そのための筋トレやパンプアップはしなかった。「食べ物を前にはしゃいでいる姿なんかも、すごく新鮮に映るでしょうね」。

日本での活動歴が韓国でのそれに追いついたが、体感は全く違っていた。右も左も、言葉も分からずに飛び込んだ韓国での10年はことさら長かった。日本ではあっという間に駆け抜けた感覚だ。「大谷亮平(の道)が開けてきたなと思ったら、大谷翔平があんなことになって。そっちに食われるという…。翔平、ちょっとやりすぎっすよね」とおちゃめに笑うが、己の道を着実に進んでいる。「『逃げ恥』がヒットしたとか、朝ドラがヒットしたとか、それもよかったですけど、自分の達成感や満足感のほうを大事にしています」。

発売を記念した「お渡し会」も10月17日に東京・ブックファースト新宿店、翌18日に大阪・MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店で行われる。「若いアイドルが出すものと思っていた」写真集が、現在地を客観視できる記録になった。「すごくいい機会をもらった。自然な自分が出ている。何年も先も見返せるだろうな」と表紙を見つめた。【鎌田良美】

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 大谷亮平、初の写真集は原点ソウルで撮影「感情を揺さぶられる」20年の軌跡とこれから写した