【写真】デヴィ夫人(2025年撮影)

元マネジャー女性らへの2件の暴行罪に問われたタレントの「デヴィ夫人」こと、本名デヴィ・スカルノ被告(86)の公判が8日、東京地裁で開かれ、検察側は罰金20万円を求刑した。起訴状によると、被告は昨年2月13日夜に東京・渋谷区の飲食店で、秘書だった女性Aさんにシャンパングラスやおしぼりなどを投げつけ、同10月28日夜には同区の動物病院で、マネジャーだった別の女性Bさんを殴る蹴るなどしたとされる。

被害者のAさん、Bさんは、ともに出廷はせず、検察から陳述書が読み上げられた。被告は双方と示談には至っておらず、陳述書によるとAさん、Bさんともに「被告には反省が見られない」「被告に対して厳しい処罰を望みます」と述べられており、強い処分感情をうかがわせた。

Aさんは、しゃぶしゃぶ店で、シャンパングラスやおしぼりを投げつけられ、Bさんは胸腹部を殴られたり、すねを蹴られたりといった被害を訴えている。Aさんの件、特にシャンパングラスを投げつけたことについて検察は、命中していれば失明の危険性もあったとした。またAさんの陳述書で、被害を訴えた後に被告から手紙が届いたというが「あたかも『お互いさま』のような内容で、謝罪の言葉もなく、抽象的で空虚な謝罪しかない」と、一刀両断されていた。

手紙はBさんにも届いたというが「書かれていたのは『(Bさんは)サイコパスだから』という、趣旨を理解しがたい内容」と、こちらも一段と処分感情を強めた様子がうかがえる、陳述書が読み上げられた。

双方ともに、初公判後に被告がSNSを通じて、自身の応援を呼びかけるような投稿に、強い嫌悪感、精神的苦痛を抱いているという。Aさんは「深刻なのは心の傷です。恐怖心はすさまじく、その場で動けなくなりました。コンビニに行って警察に通報した後、涙が止まらなくなりました」といい、夜も薬を服用しなければ眠れなくなったという。Bさんは「サイコパスだから」という手紙が届いた後の様子として「心の傷がさらに深くなりました」と語っていたことが明かされた。

また、被告がSNSを通じてAさん、Bさん双方のイニシャルを明かすなどした行為で「分かる人には分かってしまう」という実害がすでにあり、加えて「いつか名前がさらされるのではないかという恐怖」に、つきまとわれることになっているという。タレントという知名度がある被告が暴行の一部を6月の初公判から一貫して否認していることで「うそつき呼ばわりされ、名誉を著しくおとしめられた」「強い無力感を抱くようになった」としている。

被告は初公判で、Aさんの件に関して「瞬間湯沸かし器のようにカッとなってしまい、おしぼりを投げてしまいました」とは認めた。Bさんの件に関しては、熱心な動物愛護活動を続ける被告の愛犬「たろう」の容体が急変し、動物病院で亡くなった後に被告が駆けつけた際に起きたもの。食ってかからんばかりに、医師に説明を求めた際に、羽交い締めにして止めたBさんに対して、暴行が加えられた。それでも、初公判に続き、この日も被告は証言台に立ち、冒頭で「シャンパングラスは投げておりません。それと殴る蹴るは一切しておりません」と、冷静な口調で語っていた。判決は10月6日に言い渡される。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 デヴィ夫人から暴行被害の女性「反省見られない」「厳しい処罰望みます」「抽象的で空虚な謝罪」