【写真】大越健介キャスター

テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは7日夜の放送で、旧東ドイツに位置するドイツ東部のザクセン・アンハルト州で6日に行われた州議会選で、極右政党と位置づけられる「ドイツのための選択肢(AfD)」が大勝したことについて、自身がかつてAfDの支持者に取材した際の印象を口にしながら、「問題はむしろこれからです」と指摘した。

AfDは「反移民」など極右的な主張や政策を掲げているが、6日の州議選では4割を超える得票率で第1党になる見通しとなり、初めて州の政権を担う可能性があることを、ドイツを含めた欧米メディアが報じている。対照的に、メルツ首相が率いる与党「キリスト教民主同盟(CDU)」は大敗を喫した。今後もし、ドイツ国内の州で「極右政権」が誕生すれば、第2次大戦後、初めてのことになり、懸念の声も出ている。

大越氏は「国家として、ナチスの『負の記憶』を継承しなければならないとしてきたのが、ドイツです。そのドイツで行われた州議会選挙で極右政党と位置づけられるAFDが、およそ44%の票を獲得して、初めて州の政権を担う可能性が出てきました」と伝えた。番組では、連邦制のドイツでは州政府の権限が強いことや、AfDがメルツ政権の移民政策や物価高騰対策への批判票の受け皿となった可能性を指摘する専門家の見解も伝えた。AfDの獲得議席は過半数には届いておらず、政権を担うにしても他党との連立や連携が必要なため、今後の動きに関心が集まっている。

大越氏は、「2年前に私がドイツを取材した時に感じたことなんですが、現場で出会ったAfDの支持者たちはいずれも純朴で、むしろ善意にあふれた人たちでした」と振り返り、「既成政党が取りこぼした、そうした有権者たちの選択肢としての地位を築いたことで、大きく成長したといえます」と、今回のAfD躍進について指摘した。

その上で「問題はむしろ、これからです。AfDが広くドイツ国民に納得してもらえるような、寛容で現実的な政党へ変化するのか、それとも、主張をもっと先鋭化させるのかが分岐点と言えます」とも指摘。「もし後者の道をとれば、より社会の分断が進む可能性があります。トランプ政権が率いる、今のアメリカの姿がそこに重なります」と述べ、自国第1主義をますます強める米国との比較をまじえながら伝えた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 報ステ大越健介氏、極右政党圧勝のドイツに懸念「問題はむしろこれからです」その理由を説明