次の朝ドラ「ブラッサム」ヒロインの石橋静河が“ぶりっ子決別宣言” 加賀まりこの助言に応じる
今月28日から放送を開始する、本年度後期のNHK連続テレビ小説「ブラッサム」でヒロイン葉野珠(はの・たま)を演じる石橋静河(32)ら出演者が7日、都内の同局で会見した。
会見には1980年代の珠役の加賀まりこ(82)、その秘書藤川優子役の松たか子(49)、珠の父葉野清治役の渡部篤郎(58)、珠の継母葉野リョウ役の国仲涼子(47)、制作統括の村山峻平チーフ・プロデューサーも登壇。石橋は「本当に『お祭りが始まった!』っていうのが一番の感想ですかね」と、3月のクランクインから半年で、ようやく放送開始を迎える高揚感を笑顔で口にした。
この日は会見に先立ち、報道陣に向けて第1週「私の父、私の母」の5話分の試写会も行われた。石橋は「本当にすばらしいキャスト、スタッフの皆さんに支えられながら私は今、珠を演じているんですけど、これ以上頼もしい座組はないと思うぐらい、本当に最高のチームでやっております。本当に最高な作品の幕開けを、皆さんに今日、見ていただけてとてもうれしいです。この作品が本当に、たくさんの人に届いて、たくさんの人の背中を押す作品になっていったらいいなと心から願っています」と、笑顔のままで話した。
明治、大正、昭和を駆け抜け、自由を求め続けた作家の宇野千代さんをモデルとした物語。石橋が演じる珠は4人きょうだいの長女として生まれ、しつけに厳しい父、血はつながっていないが愛情を注いで育ててくれる継母のもとで山口・岩国市で育っていく。第1週では主に幼少期が描かれるが、随所で1980年代に作家となった高齢の珠も登場するが、その様子は加賀が演じる。加賀は会見冒頭のあいさつで「85歳のヒロインです」と、実年齢よりも上の役どころの年齢を言って報道陣の笑いを誘った。
さらに加賀は「石橋さん演じるヒロインが、ずっと頑張っているのに、何で85歳が急に出てくるのかなって。1週目は、まだ分かりますけど、今後もちょっと出てくるんですね(笑い)。彼女(石橋)がすごく悲惨な状況にある時に、能天気に暮らしている私と松さんが出てるというのが、逆にそれでホッとさせることができればいいなとは思いました」と、謙遜しながらも、役どころが出演を決める後押しになったと説明した。
さらに加賀は「自由闊達(かったつ)に生きた女性をヒロインに選ぶというNHKの判断が、中途半端にならないように、しっかりと作ってほしいなって宇野千代さん(がモデルの珠)をやった人間としては思います。中途半端に、きれいごとにしないことだけを、心から祈っています。それは制作陣に対してです」と、ピシャリと語った。大御所女優の言葉に、同席した村山チーフ・プロデューサーをはじめ、会見を見守ったNHK関係者は一様に背筋を伸ばしていた。
加賀は「私はもともと、石橋さんのファンなので」と、実力も人柄も高く評価していると語った。その上で「NHKでぶりっ子ヒロインはやるな。頼むね」と、注文をつけた。画面に映し出される姿は演技とはいえ、なるべく飾らず、ありのままを出すように-。同じ人物のその後を演じる加賀から、人物像にブレが出ないよう注文を受けた格好となった。石橋は、加賀の助言に応じる形で「当時は今より、もっともっともっと、女性に自由がない時代に、自由に生きるという選択をすることって、今の私たちが感じる自由という言葉と全く意味が違うと思っています。制約がある中で選び取っていく力強さを、一番大事にしたいです」と“ぶりっ子決別宣言”ともいえる、自由を求めた力強い女性を全力で演じることを誓っていた。