NHKの「tiny desk concerts JAPAN」に出演する森山直太朗(撮影・松尾幸之介)

シンガー・ソングライター森山直太朗(49)がNHK総合の「tiny desk concerts JAPAN」(9月1日深夜0時10分放送)に出演することが27日、分かった。このほど都内の同局で収録が行われ、心境などを語った。

米国発祥の番組コンテンツで、アーティストたちが文字通り「オフィスの小さな机」でパフォーマンスする斬新なコンセプトで届ける。NHKでも昨年から制作が始まり、初回にはB’zの稲葉浩志が登場するなどして話題を呼んだ。

今回も本家にならい、局内で職員が働くオフィスエリアにセットを構え、その一部始終をとらえるライブドキュメントとして収録を敢行。「みなさんどうもこんにちは」とにこやかに会場入りすると“観客”として約200人の職員が見守る中、「さくら」「夏の終わり」など6曲を歌い上げた。

森山は「番組を愛する全てのみなさま、ありがとうございます。夏休み期間だったのでこんなにいっぱい(職員が)来るとは。オフィスで歌うのは新鮮な気持ちで興奮しています」とあいさつ。曲を重ねるごとに「調子が良くなってきたな。テンポ上げていいですか!」と呼びかけるなどノリノリに。「バイバイ」で締めると「どうもありがとうございました!皆さまの健康とご多幸を祈っています。良い夏を」と笑顔でステージを降りた。

収録後の取材では「楽しかったし、いい経験になりました。自分的にはちょっとしたパーティーの余興に来た感じでした。天井が思ったよりも低く感じて、ライブハウスに来た感じですかね。バンドメンバーも楽しんでいたので良かったです。僕も路上でやっていたので、その時のことを思い出しました。いくつになってもチャレンジはしたいと思っているので。日本人がやる日本人のアイデンティティーの音楽を感じてもらえたらなと思います」と振り返った。

1曲目の「さくら」はバンドメンバーを伴わず、1人で“独唱”した。リハーサルの結果、5~6分ほど時間が余り「もう1曲やろう」となった急きょの決断だったといい「弾き語りの原点の曲を取り入れたかったので、できるなら1曲目。それなら『さくら』しかないかなと。僕が誘ってやっていることだから、バンドメンバーに身をもって飛び込む姿をみてもらわないとなと。それで『よくやるなあいつは』と思ってもらいたいなと。それでこうなりました」と笑顔で話した。

バンドメンバーとは生音で、カントリー調の音楽を響かせた。「7年前に『もう1度足元を見直そう』ということで弾き語りに戻りました」としつつ「昔、母がカントリー調でやっていたので、それも参考にしました。生音なのでリハーサルみたいでしたよね。アメリカ民族音楽研究会みたいな。部活みたいな感じでできて、僕も部室感は好きなので。こういう決していいとは言えない環境でガレージっぽくやるのは好きでした。この天井の高さで、この棚の置物とかもね。いいですよね」とオフィスを見回しながらうなずいていた。

今後については「いろんな形で整理してトライをしている」と語った。「お客さんがステージにひしめいていて、我々が客席にいるみたいな。そういうこともやってみたいなと思ったり。こうだなと思ってしまっているものと違うものを提案することも音楽かなと思います」と力を込めた。

番組はNHKプラスでの見逃し配信のほか、NHK国際放送「NHK WORLD JAPAN」でも8月31日午前11時10分と午後7時39分、9月1日の深夜0時10分と午前6時10分から随時放送される。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 森山直太朗、NHKのオフィスで6曲熱唱「tiny desk concerts JAPAN」出演