倉科カナ(左)と中村獅童

女優倉科カナ(37)と俳優中村獅童(52)がABEMAオリジナルドラマ「MISS KING/ミス・キング」(9月29日午後8時無料配信開始、全8話)に出演する事が26日、分かった。倉科は藤木直人(53)演じるヒモ男を支える恋人役、中村は主演ののん(32)の父親の天才棋士役。

のんが演じる国見飛鳥は、母ととともに天才棋士の父結城彰一(中村)に捨てられる。母と貧しい生活を強いられ、やがて母は亡くなり孤独の身となる。飛鳥を見捨てた結城は将棋界で成功を収め、脚光を浴びていた。飛鳥の父に因縁を持つ元棋士の藤堂成悟(藤木)は、恋人の堺礼子(倉科)に生活の面倒を見てもらうヒモ男。だが、飛鳥の将棋の才能を見抜き「将棋で復讐(ふくしゅう)しよう」と持ちかける。飛鳥は「女流棋士」ではなく、男性に中に交じって将棋界の頂点に挑む「史上初の女性棋士」を目指す。

倉科は「のんちゃんとは初共演なのですが、もう私が一方的にかわいい~!と魅了されていました(笑い)。たわいのない会話であっても、話しかけるとのんちゃんはキラキラと楽しそうに聞いてくれて。好きな食べ物の話で盛り上がったりして、飛鳥としての繊細さも相まって一挙手一投足全てがかわいすぎました。このドラマは、飛鳥という一人の女性の成長物語です。1話から最終話まで見ていただくと、のんちゃん演じる飛鳥の表情の違いを感じていただけると思います。私としては、葛藤を抱える飛鳥や藤堂の心に明かりをともす存在でありたいと思って演じたので、そこにも注目して見ていただけたらとてもうれしいです」。

中村は「テンポとスピード感があって、第1話から最終話まで(脚本を)引き込まれるように一気に読んでしまいました。僕自身将棋については子供の頃に父親と少しだけ指した程度で、ルールや将棋の世界にはそこまで詳しくありません。そんな僕でさえもストーリーにのめり込んだわけですから、将棋を知らない人が見ても楽しいはずだし、将棋がやりたくなるはずだと思いました。結城彰一を演じるにあたっては、棋士としての品格というのか、所作やしぐさ、和服を着ているのでたたずまいにもすごく気を配りました。彰一は自分の世界に没頭し過ぎて、最初の家庭をうまく築くことができなかった。でもそこから将棋という自分の世界を貫き通し、まい進していったわけで。演じる上では、彰一の暴力的ではなく淡々と内面に秘めた闘志のようなものを意識しました」。

そして「将棋を知らない方にもドラマとして純粋に楽しんでいただけるだろうし、対局場面のロケ場所も豪華で時間をかけて撮影しているので、将棋好きの方にも満足していただけるドラマになっています。のんさんとの対局シーンは、ずっと座りっぱなしではないにしても、同じ姿勢で向かい合って10時間くらいぶっ続けで撮って、1シーン150カットくらい撮影したような場面もあります。監督が時間をかけてこだわって丁寧に撮ってくれた分、相当面白い画になっているだろうし、自分自身もどんな完成形になっているのか本編を見るのが楽しみです。第1話からじっくり味わっていただければと。ぜひ、ご覧ください」と話している。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 ABEMA「ミス・キング」 倉科カナ「のんちゃん、かわいい」 中村獅童「将棋知らなくても」