「読めよ!」初自伝「波乱を愛す」をPRする小沢仁志(撮影・川田和博)

“顔面凶器”の異名を持つコワモテ俳優小沢仁志(63)が3日、都内で、初自伝「波乱を愛す」(KADOKAWA)刊行記念イベントに出席した。

街で「芸能人の方ですよね」と声をかけられても「違います」と返事をしている。だが、「役者さんですよね」には「そうです」と答える。「芸能人というのが嫌で、タレント名鑑さえ外して欲しかった」という。かつて、事務所に抗議したが「高倉健さんが載っているのに何か文句あるのかって。『じゃあそれで』ってなるよね。何も言えないよ」と笑った。

役者人生43年。だが、自身がデビューしたころには「映画俳優はもう死語だった」と振り返った。「芝居が良い悪いでなく生きざまで飯を食ってるので、そこに追いつき追い越せでやってきた」という。

また、昨今のマスコミの報道姿勢にももの申した。「なんかあればすぐたたく。マスコミには育てるという枠はないの?」とほえ、「もうちょっと寛容になろうよ。面白い人が育たないよ」と訴えた。

「俺以外がこんな格好で出てきたら、事務所も怒るでしょう。目立ちすぎだって」と続けたところで、記者から「私服ですか?」と確認された。「お前、真面目か?」と言うと、「こんなので街を歩くか?」とすごんだ。だが、「これで女性と一緒に写真を撮られてもイメージ通りか! そういうイメージで頑張りたいと思います」と話すと、「そんなわけだろう!」と1人ツッコミ1人ボケを披露した。

今後について、「70歳までは100人と戦える」とした。「ずっとノースタントでやってきたから、そこまではがんばりたい」とした。「でも、そこが区切りとも思ってない」という。「ある程度の年齢になると若い頃に来なかった役が来るので、終わりが近づいているのかなと…」と話すと、会場から笑いが起こった。これに「笑いすぎだ!」とツッコミつつ、「役者はパーンと上がってパッと散るのがいい。そういうもんだと思っている」と話した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 小沢仁志「育てるという枠はないの?」マスコミの報道姿勢にもの申す「面白い人が育たないよ」