鈴木亮平「TOKYO MER南海ミッション」興収45・3億前作対比160%スタートに「格好良かったでしょう」
鈴木亮平(42)の主演映画「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」(松木彩監督、8月1日公開)初日舞台あいさつが1日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。席上で、興行収入(興収)45億3000万円を記録した23年4月公開の映画第1作「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~」との公開初日午後3時の動員対比で160%の大ヒットスタートを切ったと発表された。鈴木は「みんな、格好良かったでしょう? このメンバーでなければ実現しない映画でした」と言い、満面の笑みを浮かべた。
オペ室を搭載した特殊車両を駆使し、救命救急に挑む医療チームを描いたシリーズの舞台は、21年7月期のTBS系ドラマの東京、映画第1作の横浜を経て、今回は沖縄と鹿児島の島々へと拡大。鈴木は「待っているだけじゃ、助けられない命がある」と、危険も顧みず最前線に飛び込むTOKYO MERチーフドクター・喜多見幸太を演じる。菜々緒(36)演じる看護師長・蔵前夏梅とともに、中型車両NK1を乗せたフェリーで離島での事故や災害に対応する試験運用が開始された、南海MERを指導する立場で派遣。鹿児島県・諏訪之瀬島で突如として火山が噴火。大規模医療事案として南海MERの初出動が決まり、島に取り残された79人全ての命を救うミッションに挑む。
この日は、南海MERを演じた江口洋介(57)高杉真宙(29)生見愛瑠(23)宮澤エマ(36)に加え、今作も南海MERとともに活躍する東京MERメンバーを演じた中条あやみ(28)小手伸也(51)M!LK佐野勇斗(27)フォンチー(34)もサプライズで登壇。客席が沸きに沸く中、鈴木は「ちょっと…いいですね。ずっと島で戦ってきた(南海MER)メンバーとドラマで戦ってきた(東京MER)メンバーと一緒…たまらない」と口にして、顔を手で押さえた後、笑った。
この日は、南海MERから東京METが“陽キャ”でキャラ違いだとツッコミが入り、間に立った菜々緒の“奪い合い”となった。南海メンバーは東京MERに憧れたという設定だが、鈴木が「憧れの感じ、あった?」と聞くと、宮澤は「私たちの組と雰囲気が違う。スクリーン上、見て格好良いと思った。でも南海が作った温かく穏やかな空気はガラッと変わっちゃった」と笑った。高杉が「舞台あいさつらしからぬ…映像だけで良かったかな」と言えば、生見も「おなかいっぱい」と笑った。小手は思わず「何を言っているんだ、君は!」とツッコんだ。
佐野は、東京MERが六本木の事故現場で救命救急対応をするシーンを撮影したシーンを演じた際、出演していない鈴木がプライベートで足を運んできたと明かした。「通りがかりだから、と来た。愛を感じた」とたたえられた鈴木は「それはチーフなんで」と胸を張った。
元セカンドドクターで、厚生労働省医政局MER統括官・音羽尚を演じた賀来賢人(36)は「嫉妬。役柄としてもシンプルに格好良いというのがシンプルな感想」と現場復帰を熱望? した。菜々緒から「現場に行きたいなと思いますか?」とツッコまれ「行かなきゃ行かないで、行きたいと思うのが病気」と笑うと、鈴木も「素直じゃないのが音羽先生。行きたきゃ行けば良いのに」と言い、笑った。創設者で喜多見を信頼する東京都知事・赤塚梓役の石田ゆり子(55)は「撮影なんだけど育っている。魔法のよう(事故)現場、行きたい!!」と声を大にした。
◆「劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション」 TOKYO MERの活躍が高く評価され札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡と、全国の主要都市に新たなMERが誕生した一方で沖縄、鹿児島では離島地域に対応できるMERの誘致活動が活発化。その指導スタッフとして、TOKYO MERの喜多見幸太チーフ(鈴木亮平)と看護師長の蔵前夏梅(菜々緒)が派遣され、オペ室を搭載した中型車両NK1を乗せたフェリーで、離島での事故や災害に対応する「南海MER」の試験運用が開始された。注目されていたものの、運用が始まってから半年間が経過しても、緊急出動の要請はゼロ。全く実績を作ることができず、廃止が決定的な状況となっていた。そんな中、鹿児島県・諏訪之瀬島で突如として火山が噴火。大規模医療事案として南海MERの初出動が決まる。溶岩が村を焼き尽くし、多くの噴石が飛び交うすさまじい状況。噴煙のため、ヘリコプターによる上空からの救助は不可能。そして海上自衛隊や海上保安庁の到着も数十分後という絶望的な状況の中、南海MERは、島に取り残された79人全ての命を救うために、絶体絶命のミッションに挑む。