石田えり「ストレスがたまって寝ながらホテルの壁を」初の長編監督での苦労振り返る
女優石田えり(64)が26日、東京・渋谷のシアターイメージフォーラムで、長編監督を初めて務めた映画「私の見た世界」の公開記念舞台あいさつに出席した。
殺人事件を起こし、逃亡の末に時効直前で逮捕された福田和子元受刑者を描いた作品。
初の長編監督作品で、石田は「福田さんの本を呼んで、興味、イメージが湧きました。逃げて逃げて逃げまくるという夢を見て、逃亡してる福田和子さんの映像がダブった。これは作ろうかなと思いました」と話した。
物作りを手がけるようになったきっかけは、30年ほど前で、「本当にやりたいものは待ってても来ない。作らないといけない」と感じたからだとした。
舞台や短編映画にも携わった後、「これは勉強しなきゃだめだぞと思った。いっぱい勉強して、結局やり続けるっていうのはこういうことなんだ、ずっと勉強しなきゃいけないんだなっていうのが分かって、今回初監督をさせていただきました」と語った。
初の長編監督を務めた大変さを振り返り「ストレスがいっぱいたまって、あきらめなきゃいけないこととか、いろいろあった。ある日ホテルの部屋で寝てたら、ストレスがすごくたまって、寝ながら壁を蹴ったら、穴が開いてしまいました。別の日に行ったら、ホテルの方が穴をテープでとめてくれていました」と苦笑いした。