「サン!シャイン」識者「スマホは日本に置いていった方がいい」中国訪問時の注意点解説
元朝日新聞社編集委員でキャノングローバル戦略研究所上席研究員の峯村健司氏が18日、フジテレビ系「サン!シャイン」(月~金曜午前8時14分)に生出演。北京特派員を経験した観点から中国を訪れる際の注意点を指摘した。
番組放送中に視聴者から「中国に修学旅行に行かせても大丈夫なのか」との質問も寄せられた。峯村氏は「軍事施設、インフラ施設の撮影はNGですね」とした上で「みなさんがよく行くところだと万里の長城、意外と軍の施設が近かったりするので写真撮影は慎重にした方がいい。北京でも普通に街の中にあって、軍事管理区域と書いてあるが、見づらくて気付かないケースがある。ただの建物にしか見えない」と注意喚起した。
また携帯電話を中国内に持ち込まない方がいいと指摘した。峯村氏は「ほとんど日本で使われているアプリは使えない。最近規定が変わって中国に入国するときの職員たちも旅行者のスマホを調べる権限が与えれている。数分でスマホの中身を複製できてしまうらしい。たまたま、天安門事件に関するデータが入っていたりすると『これは事件だ』と摘発対象になることもある」と話した。
神田愛花から「スマホはホテルじゃなくて、日本に置いてきた方がいいですか」との質問に「日本の方がいいですね。ホテルに置いても清掃中に見られたりとか、金庫の中も出されたりするケースもある。だから、日本に置いていって、違うスマホをレンタルした方がいい」とアドバイスした。
中国北京市の第2中級人民法院(地裁)は16日、北京で2023年3月に拘束されたアステラス製薬の日本人男性社員が「スパイ活動を行った」と認定し、懲役3年6月の実刑判決を言い渡した。在中国日本大使館が明らかにしている。男性は60代でアステラスの現地法人幹部を務めたベテラン駐在員。中国に進出する日系企業でつくる中国日本商会の要職に就いた経験もあるという。