尾碕真花、今夏はキラキラ女子大生&ネグレクト母役「ビジュアルも内面も違う尾碕を楽しんで」
女優尾碕真花(24)が今夏の連続ドラマで異なる顔を見せている。TBS系「シンデレラ クロゼット」(火曜深夜0時58分)では、オシャレな大学生活を夢見て上京した福永春香役で松本怜生(25)とダブル主演。フジテレビ系「明日はもっと、いい日になる」(月曜午後9時)ではネグレクト(育児放棄)を起こした無職のシングルマザー、安西夢乃役。「月曜にすさんだ母親、火曜にピュアなロングヘアの女の子。ビジュアルも内面も違う尾碕を楽しんでいただけるので、ワクワクしながら見てください」とアピールした。
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「シンデレラ-」はキラキラした王道ラブコメ。春香は女装男子・光と出会い、きれいになりたい、自分を好きになりたいと奮闘する。「地味なところから、内面も外面も成長していくのが見られる作品です」。
メークやファッションで魔法をかけていく様は共感できる部分があった。「私も薄い顔なので、メークで雰囲気が変わる。クール系もいけるぞとか、オレンジのカラーメークも意外と似合うかもとか。やっていくうちに自分を好きになっていったので」。頑固なところ、ちょっとズボラなところも役と似ていた。
一方で春香の素直さは「私には全然ない」とも明かす。出演が決まって原作コミックを読んだ時は「誰役をやるんだ!? ってマネジャーさんに聞きましたね。まさか主人公とは」。真っすぐなヒロイン役は意外だった。「裏表のない、ピュアな女の子をやることが少なかった。暗い役が続いていたので」。
夢乃はまさに陰のある役だ。自暴自棄になり、2人の子どもを育児放棄して児童相談所のクライアントになる。ドラマ初主演作のMBS「コールミー・バイ・ノーネーム」もトラウマを抱えた役だった。「裏表のある役は、今までやってきた経験が後押ししてくれるというか。自信が出る」という。24歳にして母親役が多い。「5回目とかなんですよ。シングルマザーを評価されてキャスティングされてるわけではなくて、たまたまなんですけど。そんなに苦労人な顔に見えてるんですかね」と笑った。
22年にNHK大河「鎌倉殿の13人」、24年に同連続テレビ小説「虎に翼」に出演し、今回“月9”初進出。「朝ドラや大河に並ぶ、特別感のある響きだなと思いますね。朝ドラの時も思ったんですけど、見る人の数が全然違うだろうなって。プレッシャーも感じますが、本当に充実しています」。ステップアップはまだまだ続く。【鎌田良美】
◆尾碕真花(おさき・いちか)2000年(平12)12月2日生まれ、高知県出身。12年の全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞。19年にテレビ朝日系「騎士竜戦隊リュウソウジャー」ヒロイン。22年NHK大河「鎌倉殿の13人」。24年同連続テレビ小説「虎に翼」で星航一(岡田将生)の娘のどか役。25年1月「コールミー・バイ・ノーネーム」、3月フジテレビ・東海テレビ「介護スナック ベルサイユ」主演。167センチ。血液型A。