新著「NAGASE Nagase Stands On That Land ある俳優に関する考察」発売記念しトーク・ライブ&サイン会を開催した永瀬正敏(撮影・村上幸将)

永瀬正敏(58)が12日、都内のLOFT9 Shibuyaで、25日発売の新著「NAGASE Nagase Stands On That Land ある俳優に関する考察」(A PEOPLE)発売を記念し、トーク・ライブ&サイン会を開催した。

トークの中で、永瀬は興行収入(興収)44億8322万2200円、動員319万145人と大ヒット中の映画「国宝」(李相日監督)についても言及。永瀬は出演していながら「出てるんですが…あっという間に、僕はいなくなっちゃうんですよね。だから、あまり作品には貢献できていないんですけどね」と口にして、集まった200人の観客を笑わせた。

「国宝」は作家・吉田修一氏の同名小説の映画化作品。永瀬は劇中で、立花権五郎を演じた。主演の吉沢亮(31)と、少年期は黒川想矢(15)が演じた立花喜久雄の父で、任〓(人ベンに峡の旧字体のツクリ)(にんきょう)の一門・立花組組長の役どころだ。

権五郎が抗争の中で殺されたことで、喜久雄は渡辺謙(65)演じる上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎の家に引き取られ、その後の50年にわたり、芸の道に人生をささげていく。喜久雄を引き取る上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎を渡辺、半二郎の実の息子で、生まれながらに将来を約束された御曹司・大垣俊介を横浜流星(28)と、少年期を越山敬達(16)が演じた。

永瀬は「あれは2人(吉沢と横浜)子ども時代を演じた子(黒川と越山)(田中)泯さん(渡辺)謙さん…素晴らしいと思う。あんなこと、できないですよ」と共演陣を絶賛。さらに「喜久雄の小さい時代を演じた子たちの舞を見たんですけど、ちょっとビックリしました。こんなにできるものかと…よほど頑張ったね、と思った」と賛辞を繰り返した。

さらに、吉沢の役作りに向けた努力も紹介。「そういうところで、吉沢君は、ちゃんと自分の幼少時代(を演じている子役の演技)を見に来ていた。小さい努力というか…実を結んだんだなと思います」と、たたえた。そして「僕は、あっという間に死んじゃうけどね」と言い、また、観客を笑わせた。

「NAGASE Nagase Stands On That Land ある俳優に関する考察」は海外作品とインターナショナルな作品について、永瀬自身が「ひとりがたり」をした1冊。その中では、17年の日韓合作映画「蝶の眠り」についても言及。同作は、24年12月に54歳の若さで亡くなった中山美穂さんが主演し、永瀬は共演していた。

同作に関することを語った取材は同9月に行われたが、中山さんが亡くなったことを受けて、今年5月に追加取材を行い、中山さんへの永瀬の、思いの変遷もつづられているという。また、87年にTBS系で放送した、中山さんと共演したドラマ「ママはアイドル!」に対する思いもつづられているという。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 永瀬正敏、新著発売トークで「国宝」語る「あっという間に死んじゃうから貢献できてない」