King&Prince2人体制初の東京D「帰ってこれてうれしい」手取り合い“3年目”の景色
King&Princeが10日、2人体制初のドームツアー「King & Prince LIVE TOUR 24-25 ~Re:ERA~ in DOME」東京ドーム初日公演を行った。グループ単独で同所のステージに立つのは、5人体制で行った22年4月18日の公演以来1179日ぶり。「シンデレラガール」「HEART」などメドレー含め36曲を歌唱し、今のキンプリの姿を5万5000人の目に焼き付けた。3都市8公演のドームツアーは38万人を動員予定。
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広大な会場の中央に姿を現した2人に、5万5000人のティアラ(ファンの呼称)の大歓声が降り注いだ。髙橋海人(26)は「東京ドームに帰ってくるのはうれしい気持ちがありますね」、永瀬廉(26)も「歓声とかもイヤモニ着けてても届くくらい」。目標の1つと掲げ、戻ってきた2人のためだけのドームのステージ。黄色と白。2色に輝く景色をいとおしそうに見つめた。
ゆるさもあり、かっこよさもあり、多彩な世界観に引き込んだ。ライブ前半戦は最新アルバムの世界観を前面に。後半はファンが求めるアイドルらしさを追及した2部構成。気球に乗って高さ28メートルまで上がり、2、3階席のファンへ会いに行く“王子様”らしさも健在。「大きく見せるというよりも等身大に」(髙橋)。グループを取り巻く環境は変わっても、キンプリは変わらない。
23年5月に2人体制になって3年目。昨年には株式会社「King&Prince」を設立。目線を合わせ、2人で手を取り合ってここまで歩んできた。ライブ前の囲み取材では、互いの新たな一面について永瀬は「海人がMCでよくしゃべるようになった。こんな普通に話せるんだっていうのはすごい思います。5人だといろんなキャラクターの子たちがいて、海人もその中で濃いめだったので」と明かした。髙橋は永瀬は自身とは対照的という。「性格だったり、得意とすることが自分と真反対。2人合わさったら、ウイークポイントがないのが今のキンプリの良いところ」と語り、永瀬は「要は凸と凹」と目を合わせて笑った。欠かせない相棒と、この先も2人らしく景色を描いていく。【望月千草】
○…ミッキーたちとのコラボの軌跡を収めたスペシャル番組「King&Prince: What We Got ~奇跡はきみと~」がディズニープラスで8月1日から世界同時独占配スタートする。ミッキーマウスの新オフィシャルテーマソング制作の裏側や、フル尺のMVも解禁される。ミッキーと“ベストフレンド”の2人が挑戦してみたいこととして、永瀬は「実家に連れて行きたい。母親の手料理を食べて頂いて、たたみの部屋で川の字で寝たり」とおもてなしを希望。高所が苦手な髙橋は「バンジジャープかスカイダイビングをやりたい。ミッキーといれば克服できるんじゃないかな」と思い描いた。
○…日本人アーティストとして初めて制作したミッキーマウスのオフィシャルテーマソング「What We Got~奇跡はきみと~」も披露。メロディーが流れ出すと、2人とベストフレンドのミッキーマウスがステージ中央から登場。ミッキーが日本人アーティストのコンサートに出演する世界初が実現。ミッキーはマイクを持ち「招待してくれてありがとう! みんな楽しんでる?」とあおって夢のような時間をプレゼント。髙橋は「魔法みたいな時間でした」永瀬は「ライブで一緒に踊る夢がかないました」と感激した。
◆King&Prince 15年に「Mr.King vs Mr.Prince」として結成。その後、平野紫耀、永瀬廉、髙橋海人の「Mr.KING」と岸優太、神宮寺勇太、岩橋玄樹の「Prince」としてそれぞれ活動。18年5月23日に6人で「シンデレラガール」でCDデビューし、同年にNHK紅白歌合戦に初出場。21年3月に岩橋、23年5月に平野、岸、神宮寺が脱退し、現在は2人組。