玉川徹氏「選挙的には自爆テロみたいなもの」自民・鶴保庸介氏失言「厳重注意で終わらせるのか」
元テレビ朝日社員の玉川徹氏が10日、コメンテーターを務めるテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。自民党参院議員の鶴保庸介・参院予算委員長の「運のいいことに能登で地震があった」とする発言を「選挙的には自爆テロみたいなもの」と表現した。
鶴保氏は8日に和歌山市で行われた参院選の自民党候補の応援演説に出席。2つの地域で暮らす「二地域居住」の重要性を訴える中、昨年の能登半島地震を念頭に「運のいいことに能登で地震があったでしょう」と発言した。被災地以外でも住民票が取得可能になるなど、同一の行政サービスを受けられるメリットを説明する中での言葉だった。
その後、鶴保氏は陳謝し発言を撤回。離党や辞職については「考えていません」とした。
会見で鶴保氏は「運良く」と発言したことについて「思った発言では全くありません」と説明したが、玉川氏は「『運のいいことに能登で地震があったでしょ』と言うだけだったら、和歌山になかったことをそう言ってるのかなと思ったりしたんだけど、やっぱりその後に『政策を進めるチャンスになった』って言ってるから。それは『思った発言ではない』じゃなくて『思った発言』だったんです。それは否定できないと思う」と指摘した。参院選の応援演説中の失言となり「むしろ自爆テロみたいなものですよね。選挙的には」とあきれた。
自民党は鶴保氏の処分を「厳重注意」としたが、玉川氏は「厳重注意で終わらせるのかってなっちゃう」。失言による波紋は広がり続けており「党としてはいいけど、どんどん悪循環になっちゃう。どこかで断ち切らなきゃいけないと思うけど、この悪循環はまだ続くんじゃないですか。自民党にとって逆風になると思いますよ」と語った。