鎧塚俊彦氏、自民議員の「運のいいことに能登で地震」発言に憤り「酷い」「国民の為では無く…」
パティシエ鎧塚俊彦氏(59)が10日までにインスタグラムを更新。自民党参院議員の鶴保庸介予算委員長(58)が「運のいいことに能登で地震があった」などと発言したことについて私見を述べた。
鎧塚氏は「私は少しの失言で揚げ足を取るかの如く責め立てる事は好きではありません」と前置きした上で、「しかし今回の和歌山での自民党議員の失言は酷い」と言及。「多くの犠牲者を出し、今もなお震災の傷跡が癒えず苦しんでおられる方の多い能登の皆様に対し政治家が『運が良かった』などと言う発言は看過しかねます」と憤った。
続けて「政治家は国民や地域住民の代表として法律や制度を整え、国や地方自治体の運営を行い、国民の命や生活を守るべき存在です。それにも関わらず国会議員が政治家であり続ける事を一番の使命と考え、国民の為では無く自分達の為に都合の良い政治を行う政治屋になってしまっているのではないでしょうか?」と疑問を投げかけ、「今は国民の持つ大切な参政権を行使する審判の時。大切な一票を国民の事を一番に考えて下さる方に投票したいものです」との思いをつづった。
鶴保氏は8日、和歌山市で開かれた参院選(20日投開票)の自民候補を応援する会合で演説した際、地震発生後、被災者が住む地域以外でも住民票の写しが取得可能になるなど、政府が進める「2地域居住」に触れる中で「また運のいいことに、能登で地震があったでしょ?」と発言。「金沢にいても輪島の住民票が取れるようになった」「やりゃあできるじゃないかという話になった。チャンスです」とも述べた。鶴保氏は同日深夜、「被災者への配慮が足りず、言葉足らずだった」とするコメントを発表し、発言を撤回。9日には和歌山市で記者会見し「運よく、などと思った発言では全くない。例示で出すとしても不適切だった」とした上で、「今回は失言ということで、お許しいただきたい」と、平然と語った。離党や議員辞職は、「現状は考えていない」と語った。