自民・鶴保庸介氏の不適切発言「自民党の能登への考えがモロに出た瞬間」74歳落語家がツッコミ
落語家の立川談四楼(74)が9日、X(旧ツイッター)を更新。自民党参院議員の鶴保庸介・参院予算委員長が、8日に和歌山市で行われた参院選(20日投開票)和歌山選挙区の自民党候補者の応援演説で、昨年元日に発生した能登半島地震を念頭に「運のいいことに能登で地震があった」と発言したことについて言及した。
「自民党の鶴保庸介が選挙応援でやらかした。『運のいいことに能登で地震があったでしょう』と。運のいいも問題だが『輪島だとか、たま?なんだっけ、上の方ね』はタチが悪い。たま?は珠だろう。つまり珠洲だ」と書き出した。その上で「鶴保の頭には珠洲市が抜け落ちていたのだ。自民党の能登への考えがモロに出た瞬間だった」とつづった。
鶴保氏は8日の会合で、地震発生後、被災者が住む地域以外でも住民票の写しを取得できるようになるなど、政府が進める「2拠点地域居住」の取り組みに言及する中で「運のいいことに能登で地震があったでしょう」と発言。「金沢にいても輪島の住民票が取れるようになった」「やればできるじゃないか、という話をした」などと述べた。深夜になって「被災者への配慮が足りず言葉足らずだった。深く反省し、陳謝の上、撤回する」とするコメントを出し、発言を撤回した。
9日午前には和歌山市で記者会見を開き、あらためて謝罪。被災者に対する心ない発言でもあり、野党からは議員辞職を求める声も出ているが、鶴保氏は会見では離党や議員辞職を否定した。