古舘伊知郎、自民鶴保庸介氏の謝罪の言葉に怒り「超上からですよ」「政治家特有の言い回し」
フリーアナウンサー古舘伊知郎(70)が9日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO! Smile!」(月~金曜午後1時55分)に出演。自民党参院議員の鶴保庸介・参院予算委員長の失言を「許せない」と怒りをあらわにした。
鶴保氏は8日に和歌山市で行われた参院選の自民党候補の応援演説で、2つの地域で暮らす「二地域居住」の重要性を訴えた。その中で、昨年元日に起きた能登半島地震を念頭に「運のいいことに、能登で地震があったでしょう」と発言。被災地以外でも住民票が取得可能になるなど、同一の行政サービスを受けられるメリットを説明する中での言葉だった。
鶴保氏はこの日会見を開き「被災地への配慮が足りなかった」と陳謝し発言を撤回。「言葉足らずであった」とも語ったが、古舘は「『言葉足らずだった』ってことはおかしいです。言葉が足りないんじゃないんですよ」とバッサリ。「そんなふうに政策を推し進めていく合理性をだけ見ちゃって、『そのタイミングで地震があったからきっかけになった』って言ってるわけですよ」と地震を「きっかけ」と捉えた鶴保氏の配慮のなさについて語り、「本音が出ようが出まいが、言っちゃったらすぐに言い直すこともできるじゃないですか、人間。とんでもないこと言っちゃったなって分かるわけですから。それが『運のいいことに』って言っちゃうのはおかしい」と批判した。
また会見で責任について問われた鶴保氏が「私が責任を取るということで皆さんの気持ちが収まるのであれば、どういう形であってもやぶさかではありません」と話したことについても、「こういう政治家特有の言い回しが許せないですね」と怒りをにじませた。古舘は「『皆さんの気持ちが収まるんだったら私はやぶさかじゃない。謝ってもいいよ』って。超上からですよ。これはおかしいですよ。相手がいることじゃないですか」と憤った。