吉田晴登「ホシミコウセイ」の地球を救うヒーロー論とは?「ウルトラマンオメガ」で表現
俳優吉田晴登(24)が、テレビ東京系「ウルトラマンオメガ」(毎週土曜午前9時)で、宇宙人オメガ(近藤頌利)とともに戦う地球人ホシミコウセイを生き生きと演じている。
4月期の日本テレビ系「なんで私が神説教」では“ママ活”高校生を演じ、葛藤する様を繊細に表現。注目度が高まる今、絶好のタイミングで放送が始まった。「コウセイはテンションが高くて陽キャ。演じたことのない役柄なので、どんな反響を頂けるのかドキドキしています」。取材時間に比例し、作品を語る熱はどんどん高まった。
役作りは妥協しないのがモットー。元陸上部という役の設定を追求する中、元五輪代表選手の為末大氏(47)に指導を受ける縁に恵まれた。フォームのチェック、走り込み。自身も陸上競技の経験はあるが「感覚を取り戻すため。駆け寄って人助けするシーンがあるので」と徹底。大雨の中で約2時間マンツーマン。できる限り感覚を追求した。
劇中では怪獣という非現実の存在と向き合う。「この世界で怪獣に一番近いのは恐竜」と捉え、撮影前に弾丸で福井県の恐竜博物館へ。高さ約20メートルの恐竜の模型を見て回り、恐怖感を実体験。「体がこわばるのがリアルな反応だと思う。視聴者さんに違和感なく見てもらえるように落とし込みました」と抜かりない。
将来を模索しながらも前進していく役どころに自身を重ねた。吉田自身、子役時代を通じ10年以上のキャリアを持つがコロナ禍で仕事が激減。一時は舞台作品に出ながら朝はスーパーで品出し、夜はコンビニでレジ打ち。悶々とした日々を過ごした。「今の僕があるのは周りの方のおかげなので、コウセイと共通しているかもしれません。周りに支えられて壁を乗り越える姿は皆さんにも共感してもらえると思います」。
最初はどこか情けないコウセイが、オメガに味方する怪獣「メテオカイジュウ」を操る能力を手に入れ、たくましく成長する姿も見どころの1つ。1~3話は必見で「僕が操る『メテオカイジュウ』が3話で登場するんですけど、その登場がかっこいいのでぜひ見てほしいです!」。【望月千草】
◆吉田晴登(よしだ・はると)2000年(平12)12月15日、東京都生まれ。子役としても活動し、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」や映画「蜩ノ記」、直近では映画「6人ぼっち」などに出演。憧れの俳優は山﨑賢人、坂東龍汰。特技は乗馬(ライセンス3級)や殺陣。趣味は将棋など。178センチ。
◆ウルトラマンオメガ 記憶を失った宇宙人オメガ(ソラト)と、地球人のコウセイが「ウルトラマンがなぜ地球を守るのか?」という問いに迫る物語。コウセイはオメガに味方する怪獣「メテオカイジュウ」を操る能力を手に入れ、2人はバディを結成する。