宇崎竜童「一番星ブルース」は菅原文太さんの依頼だった「ロックンロールはダメだから演歌な」
宇崎竜童(79)が6日、都内で行われた「公開50周年記念 トラック野郎・銀幕を駆ける一番星」トークショーに登場し、初代マドンナ、中島ゆたか(72)とともに作品秘話を語った。
シリーズの主題歌「一番星ブルース」を作曲している。菅原文太さんの依頼でワンカット出演したところ、後日「主題歌も」という話になったという。「菅原さんから『愛川欽也とおれが歌う主題歌を書いてくれないかな。ロックンロールはダメだから、演歌な』と言われて書いたのが一番星ブルースです」。
レコーディングを振り返り、「文太さんは低い声でお歌いになるんですけど、愛川さんの歌い方が僕はあまり気に入らなくて。切ない感じの歌い方をお願いするんだけど、何度やってもそのまんま」と回想。「まあいいや、映画の中で1回流れるだけだと思ったら大ヒットして。あんなに人が来てシリーズ化するなんて思ってもみなかった」と笑顔で語った。
50年たっても映画とともに愛される曲になり「歌も受け継がれていけたらと思っていたので、とてもうれしい。心から感謝しています」。満員の客席に「皆さんと一緒に歌いたい」と呼びかけ、「一番星ブルース」を歌い上げていた。