夜の街×お笑い…吉本興業が東京・六本木に初のコント専用劇場オープン 芸人から早くも絶賛の声
<ニッカンスポーツ・コム/芸能番記者コラム>
夜の街×お笑い。楽しみな新劇場がオープンした。吉本興業が東京・六本木に13カ所目の常設劇場としてつくった「YOSHIMOTO ROPPONGI THEATER(吉本 六本木シアター)」のこけら落とし公演が7月5日に行われた。4月末に閉館した俳優座劇場を、吉本初のコント専用劇場としてリニューアル。多くの舞台上演で親しまれた劇場について、芸人らからは早くも絶賛の声が相次いでいる。
こけら落とし公演に出演したコロコロチキチキペッパーズ西野創人は「声も響きますし、お客さんの笑い声の返りもある。スタッフさんも小道具とかをめちゃくちゃテキパキと用意してくれて、全部が良かったです」と語り、客層についても「いわゆる港区女子のような、今までお笑いに来ないでしょっていう感じの方も来ていた。新たな客層も取り込めるんじゃないでしょうか」と期待を込めていた。
相方のナダルも「最高の劇場です。六本木を新たな拠点にしたい」とたたえ、ニッポンの社長のケツも「やりやすくて気持ちよかった」。ななまがり森下直人も「駅も近いし、いいですよね」と六本木駅の出口から徒歩1分ほどという立地から見える可能性にも触れていた。
「コント専用」と銘打たれているだけに、キングオブコント2021王者の空気階段、水川かたまりは「漫才師は入れません!」と宣言して笑わせた。相方の鈴木もぐらは喫煙所が個室でエアコンがきいていることも気に入った様子で「夏は涼しく、冬は暖かいということで。神劇場です」と笑顔。劇場のすぐ裏手に麻布警察署や交番があることにも触れ、「警察がだいぶ近いなと。この距離でやったことは初めてでした。何もしていないんですけど、ソワソワしちゃいません?」。周囲から「そんなことないでしょ」と総ツッコミを浴び、ナダルが「吉本はクリーンですから!」と絶叫して笑わせた。
これまで吉本芸人は都内では新宿や渋谷、神保町などを中心に活動していた。夜になるときらびやかなネオン輝く六本木で、お笑いパワーがどのような効果をもたらすのか注目だ。【松尾幸之介】