「7月5日の大災害は私が止めます」有名編集者が宣言「地球滅亡阻止中」動画を配信する事態に
幻冬舎の編集者、箕輪厚介氏が5日までに、自身のX(旧ツイッター)を更新。漫画家たつき諒氏の「私が見た未来」(飛鳥新社)の内容から派生して、「7月5日に日本で大災難が起きる」との噂が拡散した件をめぐり、「私が止めます」と宣言した。
箕輪氏は3日の更新で「みなさん、7月5日の大災害は私が止めます。安心してください」と呼びかけた。「僕にできること、これくらいなので」ともつづった。
この騒動は、21年に出版された、たつき氏の「私が見た未来 完全版」(飛鳥新社)が発端。たつき氏が見たという予知夢の中で「太平洋周辺の国に大津波が押し寄せました。その津波の高さは、東日本大震災の3倍はあろうかというほどの巨大な波です」「その災難が起こるのは、2025年7月です」などの内容が拡散した。
また、たつき氏が予知夢を見た時刻が7月5日午前4時18分としていることから、同時刻に何かが起こるのでは、という臆測も広がった。ちなみにたつき氏は、99年に出版した「私が見た未来」で「大災害は2011年3月」と書いていたことから、東日本大震災を予言したとして注目された。
実際に箕輪氏は5日朝、自身のYouTubeチャンネル「箕輪世界観チャンネル」を更新。「地球滅亡阻止中」と題した1分37秒の動画を配信した。そこでは屋外のベランダのような場所にいる箕輪氏が苦しそうな表情でぜいぜいと荒い呼吸を続け、何かと戦っているように横たわり「ああ、疲れた」などと繰り返した。そして「今、緊急で動画回してるんですけど、4時18分からずっと“これ”やってまして、どうにか“止めて”ます。まだ安心はできないと思うんだけど、どうにか4時18分に起きて、ずっとこうやって止めてます。もう普通に立ったり歩いたりはできないけど、どうにか…。一緒に起きてやってくれてたみなさん、本当にありがとうございます。足が、足が、足が…」などと言いつつ、エネルギーを使い果たしたような表情で動画が終了した。
この話題では、「私が見た未来 完全版」が中国語版も発行されていることなどから、香港などでも情報が拡散。訪日客が急減するなどの影響が出ている。一方、気象庁は、現在の観測技術では地震の予知は不可能であるとして、拡散したうわさの内容自体は否定した上で、「日本ではいつ、どこでも地震が起きる可能性はある」として、災害への警戒、準備を呼びかけている。