左から博多華丸、鈴木奈穂子アナ、博多大吉

シンガー・ソングライター佐野元春(69)が4日、NHK朝の情報番組「あさイチ」(午前8時15分)の金曜特集「プレミアムトーク」に生出演し、両親の意外な素顔を明かした。

冒頭、「あさイチをご覧の皆さん、おはようございます、佐野元春です」と黒の革ジャン姿で颯爽と登場。鈴木奈穂子アナウンサーが「生放送のトーク番組の出演が初めて」と言うと、「そうなんですよ。初めてです。光栄です」と答えた。「こうしたトーク番組で、特に生というのは人生始まって以来、初めて」と語った。

さらに鈴木アナから「佐野さんの原点に迫っていこうと思います」と、父の佐野正造さん、母の佐野富美子(ふみこ)さんの写真を紹介された。

父の正造さんはコート姿で佐野に似た精悍(せいかん)な顔立ち、母の富美子さんは丸顔の美人でほほえむ写真。MCの博多大吉から「佐野正造さん、会社の経営をなさっていた」。母の富美子さんは「元女優さんで、ジャズ喫茶を経営されていた」と明かされ、佐野は「そうですね、女優を目指していた、というようなことですね」と語った。 佐野は家風について「わりと自由」だったと回想すると「母は女優を目指していたという話を聞きました。東映ニューフェイスですか、そのオーディションに受かったんだけれども、家族から大反対されて、仕方なくその道をあきらめた、と言っていた」と説明。「なので、自分が音楽の道に進みたいんだ、と12歳ぐらいの時に両親に言ったら、父は『ダメだ』と言ったんですけど、母親は『好きなことやりなさい』と言ってくれました。その気持ちは分かります」と語った。

音楽については「母はすごく好きでした。父はどうだったかよく分からないですけど。物心ついた時には、SP版ってアナログレコードですね。うちにいっぱいありましたから、小さいころから僕はそれを聞いてましたし、両親もそれに合わせてダンスをしていました」とコメント。両親ともに、佐野が後年共演した歌手、雪村いづみの大ファンであったことも告白し「両親は新橋のダンスホールで歌っていたらしいんですけど、そこで専属歌手として雪村さんが歌っていた。僕が生まれる前の話ですから、雪村さんの歌を聞きながら(胎内で)育まれた」と語った。

東映ニューフェイスは1950~60年代にかけて東映が行ったオーディションで、高倉健、里見浩太朗、千葉真一、佐久間良子、太地喜和子ら、日本を代表するスターを続々輩出した。

放送中から、トレンド1位に「あさイチ」2位に「佐野元春」が浮上。「あまりにもカッコよくて仕事が手につかない」「あさイチに佐野元春が!!驚きすぎて言葉が見つからない」「えええ!佐野元春って69歳なの?え?え?どう見ても50代後半なんですけど」「凄く若返ってない?めっちゃイケオジ!」などのコメントがあふれた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 佐野元春が告白「母は女優を目指していた」昭和スター続々輩出のオーディション合格歴