山田杏奈が映画「NEW GROUP」主演決定「組み体操で攻撃?ピラミッド?新感覚です」
“組み体操”が世界を救う!? 山田杏奈(24)が、26年公開の映画「NEW GROUP」に主演することが3日、分かった。
「みなに幸あれ」(24年)で第1回日本ホラー映画大賞を受賞した下津優太監督の劇場公開2作目で、多様性が強調される時代に集団に埋没する意味を問うSFサイコエンターテインメント。組み体操という集団行動における、行動心理の根底をコミカルかつシリアスにあぶり出す。
山田は家族に問題を抱える、引っ込み思案な普通の高校生、愛を演じる。この学校では組み体操を「良いもの」として推奨。日に日に「人間ピラミッド」に生徒たちが加わり、積み重なっていく。
「組み体操で攻撃? ピラミッド? と初めて台本を読んだ時はなかなか想像がつかなかった」と笑いながらも「撮影が始まると、その世界観に少しずつ浸っていくような感覚がありました」と心境の変化を明かした。愛と、転校生である優の物語に「自分の意思は本当に自分の決めていることなのか…。いろいろなことを考えるきっかけになるかもしれません。とても刺激的な体験をさせていただきました! 新感覚な映画になっています」とアピールした。
下津監督は人間ピラミッドを「思考停止した日本社会の象徴」と表現する。今夏開催のプチョン国際映画祭(韓国)、ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭(スイス)、ファンタジア国際映画祭(カナダ)と早くも海外映画祭への出品が決まり、注目が寄せられている。
◆ストーリー これは愛(I)と優(YOU)の物語。私とあなたの物語でもある。愛は引っ込み思案な普通の女子高生。家族に問題を抱えている。ある日、転校生の優がやってきた。海外帰りの優は日本の学校の集団行動になじめない。愛は優のことが気になるが、自分をなかなか出せない愛に優はいら立ちを感じていた。そんなある日、校庭で1人の生徒が四つんばいになり、動かなくなった。教師や友人が止めようとしても動かない。時間を追うごとにその生徒の横に、同じように四つんばいいになる生徒が並び始めた。不思議なことに学校も人間ピラミッドを“良いもの”として参加を勧めている。積み重なった生徒たちは一様に穏やかな表情を浮かべている。生徒たちはどんどん集まり、物も言わずに従っていく。愛もなぜかもうろうとなり、ピラミッドに加わりそうになる。これは地域全体を巻き込む、集団怪現象の始まりに過ぎなかった-。