2人組女性ラッパーHALCALIの「おつかれSUMMER」がTikTok総再生回数8億突破
2人組女性ラッパーユニット、HALCALI(ハルカリ)が、米国、アジアを中心とした海外でブレークしている。22年前の2003年に発表された「おつかれSUMMER」が、TikTokの総再生回数で8億回を突破。世界的な音楽配信サービスSpotifyのストリーミング回数も1000万回の大台をクリアした。昭和・平成レトロのリバイバル作品としては「今年の上半期で最もバズった楽曲」となった。
HALCALIは、HALCAとYUCALIによる音楽ユニット。02年に「female ラッパー・オーディション」で優勝。翌03年1月にシングル「タンデム」でメジャーデビューして、オリコン19位。第2弾の「エレクトリック先生」は16位、そして第3弾「ギリギリ・サーフライダー」で10位とベストテン入りを果たした。その後、03年9月にに発売されたファーストアルバム「ハルカリベーコン」は初登場で5位にランクされた。
現在、ワールドワイドにバズっている「おつかれSUMMER」は「ハルカリベーコン」に収録された曲。でシングル発売はされていないが、ここにきてアジア各国で一気に脚光を浴びるようになった。発売元だったフォーライフの関係者は「22年前の作品とはいうものの、斬新なヒップホップと彼女たちの音楽性が見事に融合した楽曲で、特に海外ファンがアップしたTikTokがバズっていたようです」と分析している。
SNSやメッセージアプリでの反響を元にした「Spotify」のバイラルチャートでは、マレーシア、タイ、ベトナム、カザフスタン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、韓国といった国々で突出した動きを見せている。フォーライフ関係者は「2、3カ月前までは1日あたり2500回程度だったのが、ここにきてTikTokの再生回数が一気に急上昇した。アジアから米国に飛び火したようで、最近になって8億回を突破したと言う報告がありました。社内でも驚いています」と言う。
ここ数年、日本のアーティストのリバイバル作品に世界で注目が集まっている。松原みきの「真夜中のドア~Stsy with Me~」(79年)や杏里「悲しみがとまらない」(83年)といった、昭和レトロのシティーポップが米国、アジアを中心に注目されている。ラップ系のHALCALIのリバイバルブレークは、これまでにはない現象で大きな変革をもたらしていくようだ。