楠大典「最初の作品の時、Vシネで生き埋め、眉間を打たれ…」ジュラシックシリーズ初参加に感慨
声優の楠大典(58)が1日、都内で行われた米映画「ジュラシック・ワールド/復活の大地」(ギャレス・エドワーズ監督、8月8日公開)の日本語吹替キャスト「ジュラシック」シリーズ新章始動イベントに登壇。「最初の作品が始まった時、Vシネで生き埋めになったり、眉間を打たれたり…声の仕事を始めて、いつか関わりたいと思っていました」と、1990年にスタートした、シリーズ初参戦を喜んだ。
楠は劇中で、松本若菜(41)が吹き替えを担当した、米俳優スカーレット・ヨハンソン(40)が演じるシリーズ初の女性主人公ゾーラ・ベネットが最も信頼する傭兵、ダンカン(マハーシャラ・アリ)を演じた。ここまでの6作で累計興行収入(興収)9400億円以上とのインフォメーションに「今回で1兆円、いきますね。(95年に亡くなったレジェンド声優)富山敬さんが主演をやられてすごいと思った」と熱く語った。
英俳優ジョナサン・ベイリー(37)が演じるヘンリー・ルーミス博士の声を演じた、三代目 J SOUL BROTHERS岩田剛典(36)から「声優の皆さんの素晴らしい演技、楠さんの美声に酔いしれました」と絶賛され、米俳優ルナ・ブレイズ演じるテレサ・デルガドの声を担当した、吉川愛(25)からは「アニメーションの吹き替えをやらせていただいたことはありますけど、実写は初めて。違うのかな? 教えて欲しい」とリクエストも出た。
楠は、吹き替えにあたっての心構えとして「はみ出さないように、この人が日本語をしゃべったら、どうなるかを考える」と、本編で実際に演じている俳優のことを想像し、吹き替えていると明かした。岩田から「勉強になりますね」、松本からは「本当に尊敬です」と声が出ると、俳優の経験も踏まえた持論を展開した。
「僕の持論で…テレビが自分で出る(演じる)のも根本は一緒、想像するのが難しい。アニメと外画で、どう違うか? と言っても、声は一緒。アニメは想像で声を出さないといけない。外画は向こうの方(俳優)がやられている…そこを調律する」
吉川は「1時間くらい聞きたい」と大いに刺激を受けた様子だった。