【韓流】「イカゲーム3」世界各国1位も評価二分「×××」スラングで酷評の海外メディアも
27日にNetflix(ネットフリックス)で公開された、ドラマ「イカゲーム シーズン3」が、初日から、世界各国でランキング1位となる注目度となった。
配信動画の集計サイト、フリックスパトロールによると日本、米国、韓国など、集計対象の全93カ国で、1位となったとしている。
一方、ドラマの完成度をめぐる評価は、二分した。
米ニューヨーク・タイムズは27日「創作物の後続シーズンを価値あるものにするためには、驚きを与える何かがなければならなかった。主人公ギフンが運命の決断に近づく過程は人為的であるものの一定程度の緊張感を与えるが、キャラクターたちはいつにも増して1次元的で予測可能だ。ファン・ドンヒョク監督は依然としてアクション演出にたけているが、想像力は足りなかった」と酷評した。
米芸能メディアのハリウッドリポーターも同日「一時熱狂を起こしたNetflixヒット作が失望の結末で終わった。シーズン2が中途だっただけに、シーズン3に対して期待が大きかった人ならば、満足できないだろう」と、こちらも不満を示した。
英ガーディアンは同日「『×××』とても信じられない結末」とスラングをまじえた表現で失望感を表し、星5点満点中3点を与えた。ガーディアンは「シーズン1以後、明確な質の低下があったが、視聴者の熱狂は折れなかった。シーズン2と3をあえて分ける必要があったのか? 2つのシーズンを合わせて1つに絞ったなら、はるかに良かっただろう。暴力はさらに残酷になり、残った参加者たちは、ますます良心なしに殺人を犯すおぞましい人物になった。このショーはただスペクタクルにとどまるだけで、鋭さはない」と分析した。
一方、米タイム誌は「資本主義を批判する暗いドラマ『イカゲーム』を、Netflixが商品化し、シーズン2で流れを遅延させ、大部分の話を引きずったのは大きな打撃だった。幸いにもファン・ドンヒョク監督は、この作品を再び取り戻した。今までの中で最も冷酷な結末を通じ、お金が人間性を圧倒する社会を痛烈に告発し、視聴者自身までも暴き出す作品」と好評価した。
評価は分かれたが、全世界でランキング1位になり、大手メディアもこぞって賛否を示すなど、シリーズの世界的影響力は健在だ。Netflixは、公開後91日間の累積視聴数を集計し、歴代興行作トップ10を公開している。21年に公開された「イカゲーム」シーズン1は、累積22億520万時間を記録し、英語、非英語TVショーと映画の全部門を合わせて歴代1位になり、シーズン2は13億8010万時間で、非英語圏シリーズ2位を記録した。