横綱豊昇龍が柏の“日本の母”との交流語る のりピー「うちの息子と同じ歳」森田健作ラジオ収録
横綱豊昇龍(26)が、俳優森田健作(75)がパーソナリティーを務めるFM NACK5「青春もぎたて、朝一番」(7月6日放送、日曜午前6時30分)、ニッポン放送「青春の勲章はくじけない心」(7月7日放送、月曜午後6時20分)の収録に参加した。
2015年(平27)にモンゴルから来日して、千葉の日体大柏のレスリング部に入部して五輪出場を夢見た。だが、国技館で大相撲を見たことで、叔父の元横綱朝青龍(44)に直訴して、体重66キロの細身でありながら相撲部に転部した。「叔父さんに相談したら『バカヤロー』って怒られましたよ。鶴竜関が新横綱の場所で、かっこいいなと思いました」。森田は「文部政務次官を務めていた時に優勝賜杯を土俵上で優勝力士に渡したことがあるけど、40キロもあって重いんだ。2回とも武蔵丸だったけどヒョイッて感じで持ってたな」と振り返った。
今では日本語がペラペラの豊昇龍だが、来日時は全くしゃべれなかった。持ち前のコミュニケーション能力の高さを生かしてなじんだ。立浪部屋に入門して、2018年(平30)の初場所に初土俵を踏んだ。「最初は皆、何を言ってるか分からなかったけど、日本語はモンゴル語と文法が似ている。好きな日本の言葉は『努力』です。大変だったのは飯を食うこと。今は150キロあるけど、体重を増やすために無理して食べていました。トマトが苦手で、最初の頃は生魚も食べられなかった。今は医者が勧めるのでトマトも食べるし、好きな魚はブリです。カツ丼は入門した時から、毎日食べていました」。
今年の初場所で優勝して横綱昇進。来月13日に始まる名古屋場所では、後輩の大の里(25)が新横綱として臨むだけに「先輩横綱として負けたくない。横綱としては、まだ優勝がないので優勝できるように頑張ります」。10月には「大相撲ロンドン公演」がある。「自分にとって初の海外公演で楽しみです」と笑顔を見せた。
横綱として「一番気にしているのは行動。親方に『横綱としての行動を考えなさい』と、よく言われています」。親方以外にも、苦言を呈してくれる存在がいる。高校時代の恩師を通じて知り合った千葉・柏在住の久保田るりさん(56)だ。「十両のころから、ずっと怒られていますけど、とても心が優しい。ダウン症の息子さんがいるんですが、彼は相撲を取っているんです」。るりさんの息子の輝哉さん(17)とは、優勝パレードのオープンカーに乗せる約束をしていた。「昨年の九州場所の千秋楽にも来ていたんだけど、琴桜との相星決戦で負けた。初場所に優勝して“てっちゃん”との約束を果たせました」と振り返った。
森田は「モンゴルから来て、日本の国技である大相撲に挑戦して、努力で横綱になった。これからも頑張ってください」。アシスタントの酒井法子(54)は「26歳、うちの息子と同じ歳」。西村知美(54)は「素顔は優しいですね」と笑顔を見せた。