玉川徹氏(2019年)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏が26日、コメンテーターを務める同局系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。フジテレビに対し「編集と経営の分離」を提案した。

番組では26日に行われたフジテレビの親会社、フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株主総会の話題を取り上げ、FMH側が提案した取締役11人が全員が選出されたことなどを伝えた。

玉川氏は「フジ・メディア・ホールディングスとしては不動産収入が大きい。だけどフジテレビとしてはやっぱり広告収入がメイン中のメイン」と説明。中居正広氏と元アナウンサーの女性との間で起きたトラブルにより、スポンサーがCM出稿を控える状況は現在も続いており「フジテレビ自体の決算はなかなか赤字から脱却できない。その赤字を不動産で埋める感じになっちゃう」とコメントした。

スポンサーの今後の対応についても「(CMを)再開するには再開する理由が必要」。その上で「『こういうことがあったのでCMを再開します』と、そちらの会社の株主に対して説明がつかなければいけないということになると、今のところ『取締役が替わりました』ということは理由にはならない」と語り、「新たな取締役が何をやるんだっていうことが重要になってくる。相当改革的なことを打ち出さないと、それを理由として広告出稿再開はできない」とスポンサー側の立場を説明した。

玉川氏はさらに「信頼を回復することが何より大事」とし、「日本のテレビ局ではどこもできていないと思うけど、編集と経営の分離。こういうところまで新しい経営陣は踏み込んだらいかがかと」と提案。「今回の問題は経営陣が編集に口を出したということではないけれど、私が聞いた話では、旧経営陣の時にはいろんな形で現場に対する介入があったと私は聞いてます。そういうことがあると現場が忖度(そんたく)して萎縮して、いいコンテンツも生まれない」と語り、「『ここは分離するんだ』と新たな経営陣が打ち出したら、それは1つの改革かなと思う」と持論を述べた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 玉川徹氏「編集と経営の分離」フジ新経営陣に大胆提案「日本のテレビ局はどこもできていない」