ウィル・スミス、平手打ち事件を語る アカデミー授賞式で妻の容姿いじったコメディアンをビンタ
米俳優ウィル・スミス(56)が17日、2022年のアカデミー賞授賞式でコメディアンのクリス・ロックを平手打ちした事件を振り返り、自身の人生とキャリアに与えた影響を語った。
主演男優賞にノミネートされていたスミスは、プレゼンテーターを務めたロックが妻で女優のジェイダ・ピンケット=スミスの容姿をジョークのネタにしたことに激高。ステージに乱入して平手打ちした事件は、世界に衝撃を与えた。アカデミー賞から10年間の出禁処分を受けたスミスは、出演したラジオ番組で「完璧であることではなく、人間であること、そしてウィル・スミスという完璧さを求める私の考えの中にあったより高い人間性を見つけ出すことだった」とコメント。深く反省し、自分自身を大きく、強く、正直に見つめ直す時期だったとこの3年を振り返った。
スミスはまた、俳優キアヌ・リーブス主演のSF映画「マトリックス」(1999年)やクリストファー・ノーラン監督がメガホンを取った映画「インセプション」(2010年)のオファーを断っていたことも告白。「ノーラン監督が最初に話を持ってきたけど、(内容が)理解できなかった。それを口に出して言ったことはないけど、今考えると、別の現実を描く映画は企画説明がうまくいかないんだ。断ったことを今も悔やんでいるよ。話すのは心が痛む」と語った。(ロサンゼルス=千歳香奈子)