桜田ひより主演映画「この夏の星を見る」土浦、五島つないでの完成披露で東京から「やっほ~」
桜田ひより(22)が22日、都内のティ・ジョイPRINCE品川で行われた主演映画「この夏の星を見る」(山元環監督、7月4日公開)完成披露試写会に登壇。劇中の舞台となった茨城・土浦、長崎・五島列島をつないで、3都市同時に開催された舞台あいさつを楽しんだ。
「この夏の星を見る」は、直木賞作家・辻村深月氏による同名小説を、商業映画デビューの山元環監督、脚本の森野マッシュ氏が映画化。コロナ禍を背景に、2020年に登校や部活動が次々と制限され、緊急事態宣言に直面し、大人以上に複雑な思いを抱える中高生たちの青春を描いた。桜田は茨城県立砂浦第三高校の2年生・溪本亜紗を演じた。東京会場には、桜田のほか東京パートに出演した黒川想矢(15)と星乃あんな(15)が登壇。映画で桜田演じる亜紗がオンラインを駆使して各地と繋がったように、茨城・土浦には亜紗と同じ茨城県立砂浦第三高校に通う飯塚凛久役の水沢林太郎(22)と河村花(23)、長崎・五島列島には五島に住む学生・佐々野円華を演じた中野有紗と早瀬憩(18)が、それぞれ登壇した。
桜田は、スクリーンに土浦と五島の様子が映ると「映ってきました! こんにちは。すご~い!! 見えてます、いかがでしょうか?」と呼びかけた。水沢は土浦から「思いのほか静かに始まりました。高校生の方々が、すごく真っすぐな感想…俳優の皆さんの演技と映像に、すごく引き込まれて感動したとおっしゃっていただきました。撮影に参加された方も何人か…市長もいらっしゃってます」と報告。中野も、五島から「会場にたくさんの方がいていただいて、うれしい」、早瀬も「皆さん、温かくて、地元に帰った気分です」と笑顔で報告した。
桜田は、自作の天体望遠鏡で制限時間内に星をどれだけ多く見つけられたかを競う「スターキャッチコンテスト」を物語の中で描くにあたり、辻村氏が取材した茨城県立土浦第三高校と天文部の部室を借りて行われた撮影に参加した。そのことについて聞かれ「モデルとなった高校で撮影するということが、初めての経験。なかなか、その機会をいただくこはないですし、学校の皆さま、生徒の方にエキストラなど全面的に協力していただいた。普段、使われている教室って、人のぬくもりがあって、そこに生きているものに囲まれてのお芝居は、引き締まった気持ちで挑むことができました」と感謝。そして、土浦と五島に生配信中のカメラに向かって「やっほ~! こちらは、とてもお日柄が良いです」と呼びかけた。
◆「この夏の星を見る」2020年、コロナ禍で青春期を奪われた高校生たち。茨城・砂浦の溪本亜紗(桜田ひより)や飯塚凛久(水沢林太郎)は、失われた夏を取り戻すためスターキャッチコンテスト開催を決意する。東京では孤独な中学生・真宙が、同級生の天音に巻き込まれその大会に関わることに。長崎・五島では実家の観光業に苦悩する佐々野円華(中野有紗)が、新たな出会いを通じて空を見上げる。手作り望遠鏡で星を探す全国の学生たちが、オンライン上で画面越しに繋がり、夜空に交差した彼らの思いは、奇跡の光景をキャッチする。