映画「あぶない刑事」舞台あいさつで記念撮影する舘ひろし(左)と柴田恭兵(撮影・中島郁夫)

舘ひろし(75)と柴田恭兵(73)が21日、東京。丸の内TOEIで行われた1987年(昭62)の主演映画「あぶない刑事」(長谷部安春監督)上映後舞台あいさつに登壇した。2人がそろって同劇場に登壇するのは、24年6月5日の「帰ってきた あぶない刑事」(原廣利監督)大ヒット御礼舞台あいさつ以来1年ぶり。それが最後と見られていたため、登壇後、客席からの拍手は2分も止まらなかった。

舘は、横浜港署刑事だったタカこと鷹山敏樹、柴田はユージこと大下勇次を演じた。「帰ってきた あぶない刑事」では、定年退職後、ニュージーランドで探偵事務所を開業も、警官と問題を起こして探偵の免許は剥奪されて出禁となり、横浜に帰ってきた2人を演じた。

「あぶない刑事」の撮影の思い出を聞かれ、舘はトラックにバイクから飛び乗るシーンについて「僕が提案したんですね。このシーン、あってもなくても、いいんです。(犯人を)追っかけていって結局、捕まえられないんですから」と振り返った。そして「『監督、ひょっとしたらオートバイからトラックに飛び乗れるかもしれない』と。1度も、やったことないけれど、できる気がした。『舘君、やってくれる?』って…撮影の1番、最後の日に僕がどうなっても良いように撮ったと…」と、長谷部監督とのやりとりを振り返った。

今回の舞台あいさつは、7月27日に閉館する東京・丸の内TOEIの閉館プロジェクト「さよなら丸の内TOEI」の一環として“ラストショータイムin丸の内TOEI”と銘打ち、行われた。柴田は、3日に亡くなったプロ野球元巨人の長嶋茂雄さんの名言を引き合いに「丸の内TOEIは閉館しますが、わが『あぶない刑事』は、永久に不滅です!!」と宣言し、観客からの喝采を浴びた。

丸の内TOEIは、1960年(昭35)9月20日に、東映本社の東映会館の落成とともに丸の内東映と洋画封切館・丸の内東映パラスとして開館。04年10月には現行の丸の内TOEIに名称統一し2スクリーンを構える。そして24年5月15日、東映会館の老朽化を理由に、今夏をめどに再開発することを発表。今年1月16日に同所で開催した東映ラインアップ発表会で、正式な閉館日(最終営業日)を7月27日とし、最後の直営館として約65年の歴史に幕を下ろすことを発表した。そして9日から「さよなら 丸の内TOEI」プロジェクト上映がスタート。閉館日の7月27日までの80日間にわたって、数々の傑作特集上映に加え、劇場を活用した各種イベントも実施する。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 「あぶ刑事」舘ひろし、さよなら丸の内TOEIに登場 柴田恭兵「『あぶ刑事』は永久に不滅です」