綾野剛、主演映画で14年ぶりに亀梨和也と共演「お互いの成長を確かめながらできることをした」
綾野剛(43)が16日、都内で行われた主演映画「でっちあげ ~殺人教師と呼ばれた男」(三池崇史監督、27日公開)プレミアイベントで「渾身(こんしん)の作品が誕生しました。最高の気持ち」と胸を張った。
03年に日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を追った同名ルポルタージュを実写化した作品。綾野は「死に方、教えてやろうか」とどう喝したり体罰をしたと教え子の父母に訴えられるも、民事裁判で「すべて事実無根のでっちあげ」だと主張した小学校教諭を演じた。心血を注いだ熱演は公開前から専門筋から評価が高く、早くも年度を代表する1本になりうるとの声もある。その中、会場に集まった1000人もの観客の前で「129分、体験したことのない時間を提供できる」と断言した。
1つのポイントとして、14年ぶりの共演となった亀梨和也(39)との共演シーンを挙げた。3月で独立後、初の公の場となった亀梨は、事件をかぎつけて実名報道に踏み切った週刊誌記者を演じた。綾野は大雨の中でもみ合うシーンの撮影時に、本物の嵐が直撃したと振り返った。綾野が「本当の嵐を呼んだ。亀梨和也、ここにあり」と言えば、亀梨も「直系の先輩ということで嵐が来てくれた」とジョークを口にしつつ「大雨が降って立っているだけで溺れるくらい。その中(カメラを)回そうと。10分くらいの一瞬の雨がリアル」と振り返った。
綾野は「14年ぶりに亀ちゃんと対峙(たいじ)した。お互いの成長を確かめながらできることをした。バランスが整った瞬間、映画の神様はいるんだな」と感慨深げに語った。【村上幸将】