JO1豆原一成、市毛良枝W主演映画に“母”酒井美紀“彼女”八木莉可子“祖父”長塚京三ら出演
JO1豆原一成(23)と市毛良枝(74)が孫と祖母を演じるダブル主演映画「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」(中西健二監督、10月24日公開)に、酒井美紀(47)八木莉可子(23)長塚京三(79)が出演することが18日、発表された。
酒井は、バリバリ働きながらも豆原演じる安藤拓磨の将来を心配するシングルマザーの綾、八木はバイト先が一緒の拓磨を優しく見守る彼女の大石紗季を、それぞれ演じる。また長塚は、市毛演じる文子の夫であり拓磨の祖父で、亡き後も2人の心のよりどころであり続ける、富士山が好きな偉志を演じる。偉志が残した大学の入学案内をきっかけに、2人は同じ大学で学ぶことになる。拓磨は夢を見つけることに悩む中「若いころの夢をかなえに来ました」と話す文子に逆に元気づけられることになる。
3人は、それぞれコメントを発表した。
酒井 私が演じました綾は、キャリアウーマンで夢や目標をしっかり自分でつかみにいくような女性像です。私にとってこのようなキャラクターを演じることはとても新鮮であり、挑戦でもあり、撮影期間は大変楽しい時間でもありました。今回の作品は、あったかいハートフルな雰囲気の中、女性の生き方とは?家族とは? 幸せとは? と考えさせられるメッセージがたくさん詰まっています。そして、きっと何か新たに挑戦したい! と思わせてくれるはずです! 多くの皆さまに劇場でご覧になっていただけたら幸いです。
八木 大石紗季役を演じさせていただきました、八木莉可子です。生きていく上で本当は大切なこと、家族のあたたかみ、また「学び」は若い人たちのためにだけのものではなく誰のためにも開かれているものであるということ…。さまざまなメッセージが込められた作品になっていると思います。観終えたあと、少しでも心が軽くなり、世界が明るく見えるような作品になれていたら、とてもうれしいです。
長塚 添い遂げる。それだけでも大変なことなのに。夫に先立たれ、ひとりぼっちになる妻の先行きを案じて、彼女の大学入学の手配まで済ませているとは、どれほどマメな夫なのか。今日からはぜひとも、学ぶ喜びというものに漬かって欲しい。君ならできる。何と言っても私の富士山だ。いつだって全力でエールを送る。大好きだよ、フレー。ということか。とにかく、細君が好きで好きでたまらないひとなのですね。「はい、そうです。お相手は市毛さん」と監督。遠い昔、世にもまれな初々しさで、新婚夫婦を演じさせてもらった記憶がよみがえる。あれも市毛さんだったな、お相手は。「そういう役でしたらやれそうな気がします」と私。
また、拓磨と文子が通う大学の島田理事長を市川笑三郎(55)大学を卒業した拓磨の先輩・森田純希をグローバルボーイズグループ・DXTEEN(ディエックスティーン)の福田歩汰(22)カフェを運営する拓磨が憧れる若きオーナー清野蓮を藤田玲(36)拓磨と紗季が働くバイト先の店長・角田均を星田英利(53)が、それぞれ演じる。
「富士山と-」は、100年前の1924年(大13)に文京学院の前身・島田裁縫伝習所を22歳で創立した教育者・島田依史子さんの自叙伝「信用はデパートで売っていない」が原案。「学ぶことは楽しい」という同作の概念を軸に、まなべゆきこ氏が「学び」の楽しさを知って視野を広げていくアクティブな祖母と、祖母に感化され道を見いだしていく、頼りなくて優しい孫を軸とした現代の物語を、オリジナルの脚本として作り上げた。市毛の映画への主演は、81年「青葉学園物語」以来44年ぶり。
◆「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」 安藤拓磨(豆原一成)は祖母文子(市毛良枝)と暮らし始めた中、亡き祖父偉志の書斎で大学の入学案内を見つける。それは偉志が残した文子へのサプライズだった。一歩、踏み出して拓磨と同じ大学に通い始め、若い頃の夢だった「学び」の日々を謳歌(おうか)する文子とは対称的に、拓磨は夢に自信が持てず将来に悩む。そんな2人は、富士山が好きだった偉志の手帳に不思議な数式を見つける。