成田悠輔氏「農協についてはノーコメント」と笑わせる「農業の未来考える組織、存在してない」
経済学者の成田悠輔氏が25日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演。「コメは売るほどある」失言で辞任を表明した江藤拓前農相の後任として選ばれた小泉進次郎農相が2015年(平27)当時、自民党農林部会長として農業改革を進めようとしたが、JA全農と対立し、自民党内の農水族から反発を受けたことめぐり「ノーコメント」と笑わせた。
成田氏は「農協に批判的なことを言うと何が起きるか分からないので、ノーコメントでいきたい」とスタジオを笑わせた。その後で、日本の農業の現状について、「思うのは、農協も農業をやっている訳ではなく、金融などもやっている巨大な複合組織。農協ですら、農業という産業そのものの進歩だけを考えられなくなっている。消費者のことを考えている大きな組織もなかなか存在しない。農業の未来を考えている組織も存在していないというが一番まずい」と指摘した。
石破茂首相は、米の増産と米価の値下げを小泉農相に指示。一方、減反政策を進めてきた森山裕幹事長をはじめとする自民党農水族からは反発も予想される。