映画「平場の月」製作報告会見を行う堺雅人(撮影・中島郁夫)

俳優堺雅人(51)が22日、都内で、主演する映画「平場の月」(11月14日公開、土居裕泰監督)製作報告会見に出席した。映画主演は「DESTINY鎌倉ものがたり」以来8年ぶり。

同作は、作家朝倉かすみ氏による山本周五郎賞受賞の同名小説が原作。中学時代の初恋の相手同士が再会し、ひかれ合う大人のラブストーリー。堺は、妻と別れ地元の印刷会社に再就職し、平穏な生活を送る青砥健将を演じる。

8年ぶりの映画主演だが、決めた理由は「忘れちゃった」と破顔一笑。だが「台本をもらう前に原作を夢中に読んでいた。何度読んでも面白いし、いろんな発見があって、じわじわくる作品でした」と振り返った。

その原作について「サマリーは何てことない話しだけど、身体を通して体験すると離れられない物語になる」とした。「言葉ではうまく説明できない」と続け、「みんなで共有していくとその良さ、響きが身体を通して感じられる」という。「僕の言葉よりも、皆さんの体を通して映画を体験していただき、原作に行っていただいてもいいかなと思います」。

堺といえば、個性的な役が多いが、今回演じる青砥は普通に生きる50歳。「印刷工場の皆さんの全面協力をいただいて撮影したけど、みんな奥さん思い。(ロケをした)朝霞には青砥がいっぱいいる」とほほ笑んだ。

現代劇でのラブストーリーは初めて。「えっ、そうなんですか?」と驚き、同席した井川遥(48)に「全部、井川さんに任せた」とバトンをパス。2人はTBSドラマ「半沢直樹」で共演している。井川は「なかなか一緒のシーンがなかった」と振り返り、「あの時ははかりごとばかり練っていたからね」と笑った。

最後は「このチームでないと作れない物語ができたと思っています。完成までまだ時間がかかりますが、本当に素晴らしい作品なので、末永く愛していただければと思います」と力強く語った。

この日、土井監督(61)と既に発表されていた須藤葉子役の井川に加え、出演が発表された中村ゆり(43)でんでん(75)吉瀬美智子(50)坂元愛登(16)一色香澄(14)も登壇した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 堺雅人、映画「平場の月」で8年ぶりの主演 演じる50歳普通のおじさんに井川遥は…