橋下徹氏(2023年7月撮影)

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(55)が22日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)に生出演。江藤拓前農相が辞任し、後任が小泉進次郎新農相となったコメの価格高騰をめぐる問題について言及した。

番組では、江藤氏の「買ったことない」との発言や、小泉氏がかつて自民党の農林部会長を務め、コメ問題に取り組んだことを伝えた。さらに国会の党首討論で、石破茂首相が「コメは3000円台でなければならない」と発言し、国民民主党の玉木雄一郎代表の「下がらなかったら責任取りますか?」との質問に、「責任取っていかねばならない。仮に下がらないのであれば、なぜ下がらないのかきちんと説明するのは政府の責任」と述べたことも報じた。

石破首相がコメの値段や責任に触れたことについて、司会の宮根誠司が、「小泉農水大臣になったら、ある意味変わった? 具体的にしゃべりだした」と切り出すと、橋下氏は「石破さん、やろうと思えばもっと早くできていたと思うんです。日本に流通している700万トンのコメのうち、100万トンの備蓄米を、仮に0円で市場に放出すれば、今、4000円のやつが3000円になりますよ」と語った。

現状について「今、備蓄米をどうしているか、と言うとオークション、入札にかけている。入札というのは高い値段を出した人のところに売り渡すわけですから、どんどん価格が上がっていくわけです」と指摘。「これ、何やってるんだ、と僕は思ってですね」と疑問を持っていたことも明かした。

また小泉農相が備蓄米について任意の業者を選定する随意契約も視野に入れていることにも言及。橋下氏は「玉木さん、今、小泉さんのこととか、いろいろ批判してますけど、玉木さんも随意契約なんてことを一言も言ってなかったじゃないですか」と語ると「野党の国会議員の人もいろいろ議論させてもらいました、与党の国会議員の人ともいろいろ議論させてもらいました。一部の人は随意契約ってことに気づきましたけど、ほとんど、国会議員は知らないんですよ、この手法を取れるということを」と述べた。

橋下氏は「僕は行政の長をやってましたから、こんな時には…アベノマスクを調達した時は随意契約。オリンピックのいろんな発注をした時も随意契約。いろんなところで随意契約をやっているわけですから」と例もあげ「オークションなんかやめて、備蓄米は価格が下がるように、極端な例を言えば0円放出ですけど、それが極端なのだったら、国が仕入れた価格、国が儲けない程度の価格。1万円ちょっとぐらい、60キロで。それぐらいで放出していけば下がりますよ」と断言。「野党の方も今まで言わなかったのに、何かいかにも全部自民党に責任を負わせるというのは、なんかちょっと、卑怯だなと思いますね」と結論づけた。

小泉氏は、自民党農林部会長として農協改革に携わった経験がある。後任候補となった際には期待の声もあがったが、これに対し玉木氏は「私は懐疑的だ」とXで発信。「同じ時期、農協改革などに取り組んだが、表面的な『減反廃止』などの聞こえの良いスローガンは並んだが、実際には生産数量目標や転作奨励という事実上の生産調維持を決めたのが、当時、自民党農林部会長だった小泉氏。ある意味、今、起きているコメ価格の高騰の遠因を作った当事者とも言える」などと指摘し「任命されたらぜひ頑張っていただきたいが、『米価引き下げに向けた改革手腕』が発揮されるのかどうか、厳しく見定めたい」としていた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 橋下徹氏「野党も…ちょっと卑怯だな」小泉進次郎農相を批判の玉木雄一郎代表らに言及 コメ問題