光石研(2024年2月撮影)

俳優光石研(63)が、17日放送の日本テレビ系「アナザースカイ」(土曜午後11時)に出演。"名バイプレーヤー"と呼ばれる自身の演技への思いを語った。

光石は、仕事へのスタンスを「いただいてる仕事を一生懸命やる」と語った。20年前に撮影を行ったタイ・プーケットを訪れた光石は、当時を振り返り「ちっちゃい役をいっぱいやってたから、かっこわるいですけど何冊も台本抱えて、明日はこっち、あさってはこっちっていうやり方でやってた」と明かした。「大きな役がほしいとか、主役やりたいとかそういうことじゃない」といい「仕事がなくなる怖さが勝ってた。30代の頭で家族もありながら、仕事がなかった」と回想した。

ターニングポイントとして、青山真治監督の「Helpless」への出演を挙げた。それまでは「気のいいお兄ちゃんの役」が多かったが、「アウトローの役を振ってくれた」ことからモチベーションが変わったという。

「僕らのお芝居や光石研を撮るわけじゃない。この人たちは映画を撮ってるんだというのを感じさせてくれた」と振り返り「撮影部、証明部、制作部の中の一つの俳優部というパートなんだという意識を持ち始めた。それを知ったときに、今までのいい芝居をしよう、目立とうとか、そういうものが気恥ずかしくなっちゃって、でもそれが心地よくて、スタッフと一緒に映画を完成させるんだという思いがどんどん強くなった」と話した。

その上で「主演をやりたくない俳優さんはいないと思う。もちろん僕もそう」としつつ「主演がやりたいために俳優やってるんじゃない。身の丈を考えると、脇でやってる方が好き」だと強調した。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 63歳名バイプレーヤー俳優「身の丈を考えると脇でやってる方が好き」仕事への思い