著名弁護士「第三者委員会は何もしないだろうと思う」中居正広氏の弁護人が求めた証拠開示めぐり
弁護士の野村修也氏は13日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1時55分)にコメンテーターの立場で出演。一連の女性トラブルをめぐり元タレント中居正広氏(53)の新たな代理人弁護士が12日、性暴力があったと認定したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ設置の第三者委員会の調査報告書内容に反論したことをめぐり、言及した。
中居氏の代理人は、調査報告書に記されたような強制的な性的行為はなかったと反論。同報告書には中立性・公平性の欠如があると主張した。第三者委員会側が、中居氏が守秘義務解除に応じなかったとしていることに対し、解除を提案したと主張。約6時間に及んだヒアリングの内容が反映されていないとも訴え、26日までに証拠を開示するよう求めた。
中居氏の代理人側は、中居氏の人権救済のため<1>報告書作成のために用いられたギアリング記録や証拠<2>性的暴力の証拠<3>全部の開示ができない場合の理由の3点の開示を、第三者委員会側に求めている。
番組MCのフリーアナウンサー宮根誠司に「開示できるものなんでしょうか」と問われた野村氏は「第三者委員会としては何もしないだろうと思う」と指摘。「元々、第三者委員会自体も調査関係に関して守秘義務を負っており、それを開示することは基本的はできない。何か訴訟になれば別の対応になるかもしれないが」と指摘した。
一方、大阪地検検事出身の亀井正貴弁護士も「第三者委員会に調査された人のプライバシーも入ってくるし、第三者委員会は解散しているかもしれない。フジテレビとの契約でやっており、独自に存在するわけではない」と述べ、中居氏側が求めている証拠の開示について、2人の弁護士とも基本的には難しいのではないかとの認識を示した。