【橋田賞】石井ふく子さん「なんで先にいっちゃったのよって…」橋田寿賀子生誕100年記念特別賞
プロデューサーで演出家の石井ふく子さん(98)が10日、都内で行われた「第33回橋田賞」授賞式に出席し、「橋田寿賀子生誕100年記念特別賞」を受賞した。
21年に95歳で亡くなった脚本家の橋田寿賀子さんと、揺るぎない信頼関係のもと「渡る世間は鬼ばかり」などを手がけ、家庭や人間模様を温かく描いてきたテレビドラマ界のレジェンド。橋田さんの生誕100年を記念した賞を贈られた。
登壇した石井さんは「橋田さんとはドラマをずっと60年の間、ご一緒して参りまして、いつも何かあるとけんかして。『何よ、いいわよ、もうやんないから』って言われて、『やってよ』『やんないわよ』。そういう繰り返しの60年でございました」と回顧。「でも、橋田さんがなんでここにいないのかと思うと、ものすごく寂しいです。いつも一緒にいて、60年も一緒に仕事をしてたのに、なんで先にいっちゃったのよって言いたいんです」と胸の内を明かした。
世界最年長の現役プロデューサーとして現在も活躍している。「これからもスタッフさんや俳優の皆さんと相談しながら。心あるドラマをつくってくれと言われておりましたので、心のあるドラマを皆さんにお見せしていきたいと思います」と話した。