片平なぎさ(2025年4月撮影)

女優片平なぎさ(65)が29日、フジテレビ系「ノンストップ!」(月~金曜午前9時50分)にVTR出演。デビューから50年目を迎え、デビュー秘話を明かした。

芸能生活50年の感想を聞かれた片平は「50年といわれてもピンとはこないですけれども、この性格でよくここまでこられたなと思います」と自分の言葉に吹き出しながら答え「自信を持ってここで生きてきた、っていう思いはほんの少しもないですね。神様が何かひとつ神さまがくれる、って言ったら『自信をください』とお願いしたいくらい自信のない人ですね」と神さまへのお願いを口にした。

「2時間ドラマの女王」として知られており、フジテレビ系・大映テレビ共同製作「赤い霊柩車」シリーズでは2019年3月~23年3月までに全39作品で主演の葬儀会社の女性社長役で出演した。

芸能生活のスタートは「アイドルかどうかはわからないけど、一応出身は歌い手です」と話した。1974年日本テレビ系オーディション番組「スター誕生!」(71年10月~83年9月)で合格して75年に「純愛」で歌手として15歳で芸能生活をスタート。同年、映画「青い山脈」で女優としてデビューする。

片平は当時について「同級生の女の子が自分で出るつもりで応募したはがきがテレビ局から返ってきて、いついつどこにオーディション会場にきてください、と届いて…でも怖くなっちゃって…誰かがいかなきゃ怒られるって、純粋だったんで、みんな『どうしよう』ってなったときに、ホームルーム的なところで『人前で歌ったことのあるのは片平だからオマエ行け』みたいな形で白羽の矢が立っちゃって。学芸会の出し物がミュージカルでそこで歌を歌う機会があって…歌は正直苦手でしたね」と語った。

番組出演してトントン拍子に歌手デビューをしたが「正直日々苦しい思いをしていました」と芸能界入りたての苦しい思いを吐露した。デビューしたときには「3年たったら辞める」と決意していたが、ドラマや映画の現場が面白くなって、ちょうどデビューから3年目で事務所に「歌は辞めてお芝居一本で」と女優に転向した。

「山口百恵二世」との鳴り物入りだったが、最終的には「2時間ドラマの女王」に上り詰めた。片平は「ドラマは居心地が良かった。私、ここなら息ができるかもしれない」と思えたと感じたという。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 歌手から女優転向「2時間ドラマの女王」に 居心地良かった演技の世界「ここなら息できるかも」