ビートたけし「紫綬褒章とかあげたいね」物価高にも奮闘の定食店主に「国はこういう人表彰を」
ビートたけし(78)が、27日放送のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演。血のにじむような企業努力で、庶民の昼ご飯を支えてきた定食店の取り組みについて「紫綬褒章とか上げたいね」と語った。
番組は、物価高が続く中、消費税が上がっても値上げせずに1人で営業を続けてきた都内の定食店「フクノヤ」の店主小黒准司さんの日々の取り組みを紹介。1989年の消費税導入以来、97年の5%、14年に8%、19年に10%の税率引き上げにも、店では値上げせずに企業努力で500円のワンコインランチを提供してきたという。
店のメニューは、ロースカツ、エビフライ、目玉焼き、味噌汁、ライスの入った日替わり定食が税込み650円、ロースカツカレーも650円。しかし、物価高の続く中での昨夏以来のコメの急騰を受け、24年10月に「仕方なく」(小黒さん)150円値上げした。
それでも「お金かけて行ったんじゃ安くならないんで」と仕入れの買い出しはガソリン節約のために自転車で長距離走行もいとわない。小黒さんは消費税について「食べるものとかに関してはやめていいんじゃないか。過去最大の税金を国はいただいているようなんですけど、庶民には何か還元されているのかなっていうところが疑問ですね」と補助金と消費税減税どちらがと問われ「消費税でしょうね100円、200円考えていれば、50円安くなったというのは日々日々でありがたいっていう感覚で」と語った。
たけしは「偉いね、この人は(定食)うまそうじゃない? なんであの値段で、今見たらあの値段でよく出せるなと思うよね」と感心した様子で語り「あれで、もうけは一応出てるんだよね。どう考えたってもうけないわけないんだから。だけど、あの値段でもうけ出すって言ったらそうとうひどいだろう。薄利多売」と、店主の苦労をおもんぱかった。
大竹まことが「そこ従業員使ってないからね。1人でやるから。従業員使ったらあの値段絶対できない」と言うと、たけしは「国はこういう人を表彰したいね。紫綬褒章とかあげたいね。なんかね」と語った。