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英王室のアンドルー王子(65)から17歳の頃に性的暴行を受けたと告発した米国人女性バージニア・ジュフリーさんが、亡くなったことを遺族が公表した。41歳だった。暮らしていたオーストラリア西部の農場で24日に自ら命を絶ったという。理由などは分かっていない。ジェフリーさんは3週間前に自動車事故で重傷を負ったと、自身のインスタグラムに投稿していた。

家族は声明で「生涯にわたり、性的虐待と性的人身売買の被害者として過ごした末に自ら命を絶った」「性的虐待と性的人身売買に立ち向かう勇敢な戦士であり、虐待を生き延びた多くのサバイバーを救った光だった」とコメントしている。

ジェフリーさんは2000年、未成年への性的虐待の罪などの罪で起訴されて拘留中の2019年に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告と知り合い、後に元被告の斡旋でアンドルー王子と引き合わされて性的暴行を受けたことを告発していた。

アンドルー王子は容疑を否定している。一方、米国で起こした王子に対する民事訴訟では、2022年に両者が和解したことが発表されている。王子は和解金の支払いとジェフリーさんが設立した被害者権利の慈善団体に多額の寄付を行うことで、和解が成立した。一連のスキャンダルを受け、王子は2019年に公務から身を引いている。

ジェフリーさんの死を巡って、過去の「私は絶対に自殺はしない」と断言していた発言が掘り起こされて話題を呼んでいる。エプスタイン元被告を告発したジェフリーさんは、2019年にX(旧ツイッター)で「FBIは超富裕層とコネのある人々を守るために彼女を殺害するだろう」と主張するユーザーへの返信で、「私は決して自殺するつもりはありません。もしも私に何かあったら、家族のためにもこのことを忘れずに、家族を守るのを手伝ってください。あまりにも多くの邪悪な人々が、私を黙らせようとしている」とつづっていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 41歳米国人女性バージニア・ジュフリーさん急死 過去に英王室アンドルー王子の性的暴行告発