3つの条件重なった広末涼子の釈放、今後は自動車運転過失致傷罪で捜査 若狭勝弁護士
交通事故後に搬送された病院で看護師に暴行し、傷害の疑いで現行犯逮捕された女優広末涼子(44)が16日、留置先の浜松西署から処分保留で釈放された。今後、任意で捜査を続ける。キャリア&コミュニケーション、そしてハラスメント・危機管理専門家の増沢隆太氏(東北大特任教授)は日刊スポーツの取材に、釈放時の様子から今後必要なケアなどを助言。また、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、釈放に至った背景などを解説した。
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若狭弁護士は広末の釈放について「3つの条件が重なりました。1つは看護師が軽傷だったこと、2つ目は看護師との間で処罰を望まない方向での示談が成立したこと、3つ目は薬物の本鑑定の結果、薬物の使用を伴う傷害や事故の可能性がないことが確認できた。以上で、もはや勾留の必要はないと判断されたということです」と解説した。
今後の捜査について、同弁護士は「傷害事件については実質捜査は終わっている。事故については、自動車運転過失致傷罪で捜査をすることになります。同乗者のけがの程度、同乗者が処罰を望まないとなると、不起訴になる可能性もあります。そこそこ重いけがを負っていた場合は、処罰の対象にはなります」とし、けがの程度が全治3カ月を超えるような場合を挙げた。また、広末が現場検証に立ち会う可能性もあるとした。
勾留期限満期前の釈放に関しては「比較的重大な事件ではなく、被害者のけがの程度が軽傷であるような場合には、示談ができるとこういう形で満期を待たずに釈放ということはあります」とした。早朝の釈放だったが、若狭弁護士は「異例中の異例です。マスコミの目を避けるため、広末さんサイドが検察に要望したことも考えられます」と推察した。