松野明美参院議員(2022年12月5日撮影)

陸上選手として活躍し、22年参院選で初当選した日本維新の会の松野明美参院議員(56)が、参院農水委員会での質疑で、人気上昇中のNHKの朝ドラ「あんぱん」に触れながら、高騰が続く米の問題について熱く勝った質疑が、ネット上で話題になっている。

松野氏は15日の参院農水委で質問に立つと、身ぶり手ぶりを交えた熱い語り口で語り出した。「朝テレビをつけておりまして、朝ドラを見てたらですね、子どもたちがおいしそうにパンを食べているシーンがあったんですね」と、柔らかいスタートを切ると「朝ドラのタイトルが『あんぱん』なんですね。で。実は、これまでは、あれっ『おにぎり』じゃなかったかなって思ったんですよ。やっぱり、世の中、『おにぎり』から『あんぱん』になってるんですよ」と指摘した。

放送中のNHKの朝の連続テレビ小説は「あんぱん」の前の作品は松野氏の言う「おにぎり」ではなく「おむすび」だが、松野氏は質問の導入部で、柔らかい朝ドラの話題に触れつつ、さらにこの質問は続く。

「こういう社会の流れっていうのは、、、、いや、本当に、いままで『おにぎり』だったんですよ。これが『あんぱん』になってて、視聴率もだんだんよくなってるということになってて。やっぱりですね、社会の流れっていうのはですね、お米から、パンに奪われていってるんじゃないかなって思ってるんですよ」と、朝ドラと社会の動きについて論じながら質問を展開した。

さらに「そして、本当に、ジャムおじさんみたいな方がですね、パンをおいしそうに作ってらっしゃるんですよ。私、こんなにおいしそうに作ってらっしゃるんだなと、パンを食べたいってついつい、思ってしまうんですね」とも言及しながら「社会の流れに負けないようにというか、やっぱりお米、お米私たち大好きですから、エネルギー源ですから、そういう流れに負けないように頑張っていただきたいと思っております。はい」と語った。

松野氏はこの導入部の後、米高騰の中で、学校給食に影響が出ていることについて問題視し、「私たち大人は我慢しても、子どもたちにはおなかいっぱい、ご飯を食べてもらいたいというのが私たちの願い。学校給食の対策、スーパーに備蓄米を並べることも大事ですが、その前に、子どもたちの学校給食の様子、ちゃんと把握されているかどうか。お聞かせ下さい」と質問。松尾浩則農産局長が、備蓄米を今回落札した中間業者、卸の業者に対し、学校給食の要請があれば「しっかり対応してほしいと(業者に)要請している」と答弁した。

この答弁に、松野氏は「食っていうのはおなかが空いていたら、ついつい(気持ちが)マイナスの方向に行ってしまうとかもあります。おなかいっぱいというのは大事なんですね」と指摘。「私もオリンピック、はるか昔行きましたけど、必ず、パックご飯とお味噌汁と持っていきました。選手村は24時間オープンしていて、いつでも食べれるんですよ。パンとか麺とかは十分にあるんですけど、やっぱり試合当日はご飯だったんですよ」と選手時代の経験も踏まえながら熱弁。「学校給食、十分に気にしていただいて、文科省としっかりと連携してやっていただきたいと思います」と要望し、質問を締めくくった。

ネット上では「松野明美さんは真っ当なことを仰っていると思います。それは機関銃のように話されますのでうるさいと思われる人もいらっしゃると思いますが。正に仰るとおりですね」という声もあれば、「松野明美さんはこういう人だからなぁ 悪気はないけど、議論がズレてる」「松野明美さんは好きだけど、これは良くない...悲しい」など批判の声も多く上がっている。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 松野明美参院議員「世の中『おにぎり』から『あんぱん』」 農水委での質疑が話題