松本怜生

俳優松本怜生(24)が26年放送のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」で豊臣政権を支えた秀吉の忠実なる家臣、石田三成役を演じることが9日までに同局から発表された。

第65作目の今回は3年ぶりの戦国時代を舞台に、豊臣秀吉の天下獲りを支えた弟、豊臣秀長を主人公に据える。脚本は八津弘幸氏。秀長役の主演は仲野太賀が務める。

松本はコメントを発表しており、初となる大河ドラマ抜てきに「夢かと思いました。昨年から毎日紙に書いていることがあり、それが『大河ドラマの出演が決まった!』でした。出演する妄想はひそかにしていたのですが…いざ決まると実感がわかなかったのが本音です。石田三成という名だたる諸先輩方が演じてこられた大役を、自分が楽しみにしていた『豊臣兄弟!』で演じられること、俳優人生においてこれほどに名誉で、挑戦させていただける機会はありません。不安や緊張は全部捨て、自分に求められていること、自分に表現できることにただ真っすぐに向き合い石田三成を全うしたいと思います」と意気込んだ。

演じる三成については「戦国の歴史が好きですが、石田三成は素性の知れない人物の一人です。“知的で冷酷、日本一の嫌われ者”なんてことも言われており、あまり良い印象を持たれていない武将ですが、歴史が勝者によってつくられる戦国の時代で関ケ原の合戦に敗北した三成は一番の被害者な気もします」と分析。「“一人が万人のために、万人が一人のために尽くす”、石田三成が掲げた『大一大万大吉』の旗印の理念が僕は好きです。賛否分かれる武将だからこそ、近年数ある作品ごとに三成像が変化し、今回もまた『豊臣兄弟!』でどういう描かれ方をするのか、僕自身すごく楽しみです。秀吉のために最後まで戦い抜いた三成と共に『豊臣兄弟!』を最後まで戦い抜けるよう一心同体で頑張ります!!」と力を込めた。

今回は主人公まわりの役をめぐる大規模な若手オーディションを実施。1600人以上の応募から約400人に絞られ、そこから松本含む5人のキャストが選ばれた。高橋優香子プロデューサーは「繊細なお芝居が素晴らしかった」と評した。松本は視聴者へ向け「『大義を思うものは、命を大切にするものだ』。京都で処刑される直前に三成が残したこの言葉が、すごく印象的です。最期まで自分の信念を貫き通す三成の人間性と、豊臣家のために生涯をささげる忠義心、さまざまな発想を持つ天才ぶりを自分なりに精いっぱい表現したいと思いますので、最後まで見守っていただけたらうれしいです」とメッセージを送った。

今作は「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまで言わしめた天下一の補佐役・秀長の目線で戦国時代をダイナミックに描く夢と希望の下克上サクセスストーリー。強い絆で天下統一という偉業を成し遂げた豊臣兄弟の奇跡を描く。

松本のほか、佳久創、濱田龍臣、井上和、菅井友香が出演を決めた。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 松本怜生が26年NHK大河「豊臣兄弟!」で石田三成役 オーディションで決定「夢かと」