長野智子「嫌なら行かない」「ほとんどのアナ毅然とNO言える」発言謝罪も「二次加害」批判の声
元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子(62)が7日、Xを更新。前日6日にフジテレビ系で放送された「Mr.サンデー」(日曜午後8時54分)に生出演し、参加した「生討論“フジテレビ問題”」の中での、自身の発言について「私の言葉足らずのために本意を伝えることができず反省しています」と謝罪した。
生討論では、芸能界を引退した中居正広氏(52)にを巡る一連の問題に、フジテレビ社員の関与が報じられた件を受け、調査した第三者委員会が3月31日に公表した調査報告書に関し、検証する議論をした。
長野は、司会の宮根誠司(61)から「有名な、大物のタレント、芸能人からの誘いは断りにくい?」と見解を求められると「いや…私、嫌だったら行かないと思うんですけども」と答えた。その上で「やはり、この問題点って、女性アナウンサーでも、いろいろいるので…私みたいなのもいるわけです。会社に中で今回いろいろな社員の話を聞くと、良い仕事をするよりも、有名人だとか政治家とか、そういう方と太いパイプを持っている方が評価されるという空気があっってと結構、多くの社員から聞いて。そういうことを殊更に気にする人は、断りすらいと思ったのかも知れない」と続けた。
また、長野は討論の中で、宮根が「Aさんが大変な目に遭われましたけど、アナウンス部の人たち全部が接待業務とか上納だとか、そういう見方は、視聴者の方には違うと思っていただきたい。みんなプロフェッショナルとして頑張っている」と語ると「本当に、そう思います」と同意、「報告書を見て、今の世論の感じだと、アナウンサー全員が脆弱(ぜいじゃく)で、何か仕方なく上納みたいになっていますけれど、ほとんどの人たちは真面目に、本当に真摯(しんし)に、そういうことにイエス、ノーが、きちんと言えて毅然(きぜん)としてやっているわけですよね」と口にした。
その流れを受けて、宮根は「アナウンサーの方が、全てが、そういうことをやっているというのは、ぜひ違うなと」と口にした。すると、元日本経済新聞記者で東京大多様性包摂共創センター准教授の中野円佳氏が「今の言い方は、そういうつもりじゃなかったかも知れないですけど、Aさんが断れなかったのを、ちょっと責めるように聞こえます」と指摘していた。
長野の一連の発言に対して、インターネット上で「嫌なら行かない、というのは被害女性Aさんに対する二次加害ではないか?」「不快です」などの声が出ていた。長野は「ほとんどのアナウンサーは、日々真摯に実直に仕事に向き合い、yes,noを判断して行動をしています。被害者Aさんもその一人で、むしろ、仕事に真摯であるからこそ、編成幹部B氏の繋いだ業務の延長線上という特殊事案において、『中居氏を怒らせてはいけない』という思いで行動し、結果的に事件に巻き込まれてしまいました。悪いのは言うまでもなく、加害者です」と説明した。
その上で「一方で、第三者委員会の報告書において、『アナウンサーが脆弱な立場にあったのではないか』という指摘があり、その印象が伝わることで、今も多くの女性アナウンサーに対して『上納されただろう』など中傷が浴びせられて、苦しい思いをしていることを聞いていました。私はそれは違うということを伝えたかったのですが、言葉が足りませんでした」と続けた。
中野氏から指摘を受けた段階で「中野円佳さんからの指摘を受けたとき、うまく伝えられなかったと思ったのですが」と、自らの発言の至らなさを感じたものの「時間がなく言い直すことができませんでした」とした。「これが本意だったのですが、もちろんそう聞こえなかったという方はいると思うし、不快な思いをされた方にお詫びします。申し訳ありませんでした」と重ねて謝罪した。
ただ、X上では「発言で二次加害したことを、被害女性Aさんに謝罪しないのですか?」などと批判の声が相次いでいる。