GACKT(2024年撮影)

ミュージシャンGACKTが22日までにX(旧ツイッター)を更新。「〇〇ハラスメント」が増えすぎた状況に対し、私見をつづった。

少しでも嫌なことがあるなどすれば何でもかんでも「ハラスメント」と呼ぶ昨今の世の中の風潮をめぐっては20日、タレントの武井壮が自身のXで「好きな異性にご飯に誘われたら嬉しいから行くらしいが 好きじゃない異性に誘われたらハラスメントなんだとさ アホなこと言うなて。。」「誘った相手が自分と行きたくなかったらハラスメントだ、なんて言われたら世の中おかしなるて。。」などと疑問を呈していた。

GACKTは、この武井のコメントを報じた一部メディアの記事を添付。「ほんと、武井くんの言う通り。って言うか、こんなことを武井くんがいちいち言わなきゃならないなんて世も末」と書き出した。

そして「増え続けた【〇〇ハラスメント】はいったい何個あるんだ? セクハラ、パワハラ、マタハラ、モラハラ、ジェンハラ、スモハラ、スメハラ、ソーハラ、カスハラ、ハラハラ、リモハラ、バタハラ、アルハラ、オワハラ、カラハラ、ブラハラ…なんでもかんでも『ハラ』をつければいいってもんじゃないだろ。アホらしいにも程がある。そもそも価値観の多様化から、個々の尊厳や人権を守るために生まれた概念のはずが今では自分たちの首を締めて、まともなコミュニケーションすら難しい世の中にしてしまっている。ハラスメントという言葉を乱用し、過剰に煽ることで、生産性は落ち、人とのつながりは薄れ、コミュニケーションの場も減っていく。気づけば『誰とも本音で話せない社会』になってしまう。〇〇ハラを使わなければ解決できない社会、人間関係って、一体なんなんだ?」と続け、「〇〇ハラ」が広まり続ける社会に対し、苦言を呈した。

さらに「目を覚ませ。なんか悪い夢の中で必死にもがいているようだ。人と向き合うってのはもともとそんなに簡単じゃない。だからこそ、知恵を使い、経験を重ね試行錯誤して、ようやく身につくのが重宝されるコミュニケーションスキルなんだよ。そして、それがそのままその人の価値に繋がっていく。今、コミュニケーションが上手な人たちだって、最初からそうだったわけじゃない。みんな失敗を繰り返しながら、どうすればうまく人と付き合えるかを考えて到達してるんだ。ゲームのような裏技も無い。攻略本もマニュアルも無い。人は一人ひとり違うからこそ、各個人にあった対応力、そして自分のスタイルが必要になる。『同じ人、同じ考えの人なんていない。人は皆、違う生き物だ』 この前提さえちゃんと認識できていれば、自然と相手を尊重するコミュニケーションができる。そういう人が増えればわざわざ〇〇ハラなんて言葉を使わなくても済む社会になる」とし、「ボクの考えだってボクのもの。納得する人がいても、そうじゃないと思う人がいても当然。むしろ『私はこう思う!』って人がたくさんいた方が面白い。気に入らない意見や人間をを〇〇ハラで遠ざけていたら成長は無い。同じ人はいないし、答えは一つじゃないんだから」としめくくった。

この投稿に対し、武井も反応。「切ない世の中だけど 同い年で頑張っていこうね ありがとう」と返答した。

GACKTの投稿に対し「その通りです!」「ごもっともです!」「いいねを何個押しても押し足りないほど同意です!」「まったくもってGACKTさんのおっしゃるとおりです」「~ハラで結界を張り...スマホに依存し..」「完全に同意です」などと共感の声が多く集まっている。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 GACKT「世も末…アホらしいにも程がある」何でもかんでも「〇〇ハラ」の風潮にぴしゃり苦言