丘みどりがデビュー20周年 初座長公演で涙の熱唱「命ある限り歌い続けていきます」
デビュー20周年を迎える演歌歌手の丘みどり(40)が21日、大阪市の新歌舞伎座で初の座長公演「新歌舞伎座初座長 デビュー20周年記念 丘みどり特別公演」(31日まで、同所)の初日を迎えた。
第1部では、「竹取物語」をベースとし、丘演じる、光る竹から生まれた主人公かぐや姫と、今野浩喜演じる帝との恋模様と別離の哀しみを描いた舞台「輝く月の姫君」を披露。
大ファンだと公言する阪神タイガースの話題とパロディーネタが随所にちりばめられ、劇中歌として「六甲おろし」を大合唱。前代未聞のコメディータッチなテイストで仕上げられた、笑って楽しめるエンターテインメントに仕上がった。1月の三越劇場「おちか奮闘記」のシリアスな演技から、今回のコミカルな演技もこなし、女優・丘みどりとしての幅の広さを見せつけた。
第2部では、「みどりのケセラセラ」で元気よく登場すると、デビューシングル「おけさ渡り鳥」、セカンドシングルの「日御碕灯台」を歌唱。民謡コーナーの「南部俵積み唄」はロック調のアレンジを加えた。シルバーの洋服に着替え、「六本木心中」「ダンシング・ヒーロー」をカバーし、「今回お稽古期間が短く、振り付けを覚えるのが間に合うか心配でしたが無事踊れました…」。激しく力強い歌唱とダンスで、客席を熱気に包んだ。新曲の「夜香蘭(ひやしんす)」や「トリドリ夢見鳥 feat.DJ KOO」など全20曲を歌唱した。
丘は「20周年という記念すべき年に新歌舞伎座で座長公演をさせていただき、今日初日にお集まりいただき、誠にありがとうございました。デビューして10年は大変なことも多く、歌手の道を諦めかけたこともありますが、今となってはあのとき悔しい想いをたくさんしたからこそ、今ステージに立つ喜びを感じることができると実感しております。この先も30周年40周年…命ある限り歌い続けていきますので皆さまも元気で、長生きをして、応援よろしくお願いします!」と力強くあいさつ。
そして、ラストソングに「何度でも生まれ変わることができる、という思いを込めて作っていただいた」という「Rebirth」を涙ながらに熱唱し、大盛況の中、初座長公演初日の幕を閉じた。