立花孝志氏めぐる弁護士の番組発言「切り取られた動画」と釈明 所属事務所は謝罪 立花氏も反応
MBSの情報番組「よんちゃんTV」(月~金曜午後3時40分)などに出演する弁護士の大泉まどか氏の名義のX(旧ツイッター)アカウントが17日、更新され、同番組で行った、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)をめぐる発言について、事情を説明する文書が公開された。立花氏もXで、その投稿にリアクションしている。
大泉氏は東京スタートアップ法律事務所の堺支店所属で、関西の情報番組などにたびたび出演している。このほど大泉氏名義のXで投稿された文面では「私が、令和7年2月12日、MBS『よんチャンTV』に出演した際、番組内において、立花氏の誹謗中傷行為及び竹内県議が亡くなられた件に対するコメントをしたことに関し、そのコメントの一部のみが切り取られた動画が出回ったことにより、お騒がせしております」と報告した。
文面では続けて「切り取られた動画においては、私が、竹内県議が亡くなったことについて立花氏に責任がある旨断定したかのように切り取られております」と紹介。「当該発言については、『誹謗中傷行為があった』『竹内県議が亡くなった』という事実関係について発言したにとどまり、『誹謗中傷行為により竹内県議が亡くなった』との因果関係まで断定する意図はございませんでした」と説明された。
また「現に、切り取られた直後の動画内では、竹内県議のご遺族等が立花氏等に損害賠償請求をする場合には、誹謗中傷行為と内県議の死亡結果の間に因果関係が必要である旨を述べております」と指摘。その上で「もっとも、公共の電波で発言する者としては、ある特定の場面のみを見た方であっても誤解しないような言い回しするよう留意すべきであったと考えておりますし、混乱を招いてしまったことについては、申し訳なく思っております。今後は、視聴者の方にわかりやすい表現を心がけて参ります」とつづられた。
また「動画の一部切り取りについては、このような混乱を招くことが多々ありますので、厳に謹んでいただきますよう、よろしくお願いいたします」と呼びかけられている。
東京スタートアップ法律事務所の公式サイトも17日、更新され「所属弁護士のテレビ番組出演時の発言について」との文面をアップ。弁護士の名前は特定していないが「この度、当事務所に所属する弁護士がテレビ番組に出演した際の発言の一部がSNS等にて拡散されています。この件に関してご不快な思いをされた皆様に対し、心よりお詫び申し上げます」と謝罪した。続けて「当事務所としては、今後このような事態が生じることのないよう、所属弁護士に対してメディア対応に関する注意喚起を行うとともに、適切な情報発信の重要性について改めて指導を徹底してまいります。引き続き、皆様からのご信頼を得られるよう努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」と記された。
一方、立花氏はXで、14日に自身が襲撃された事件について、当該番組での発言が犯行動機の一部にあったとの主張を展開。今回の文書に対しても「私は下記大泉まどか弁護士の弁明に対しては、今のところ全然納得していません!」とコメントしている。