TBS系「報道特集」立花孝志氏の特集に反響 本人は「落選運動」と反論
TBS系「報道特集」(土曜午後5時半)は15日の放送で、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)の政治活動などについて取り上げた。立花氏もX(旧ツイッター)で番組内容について投稿するなど、反響や余波が相次いでいる。
番組では、立花氏が14日、「財務省解体デモ」が行われた東京・霞が関の財務省近くに街頭演説のため訪れた際、男に左耳周辺を切りつけられ、全治1カ月の重傷を負った事件を報道。「言論を暴力で封殺することは絶対に許されない」とナレーションで伝えた。
その上で「立花氏への批判も高まっていた」と前置きし、全国の選挙事情に精通する選挙ウォッチャーちだい氏の分析を山本恵里伽アナウンサーがインタビュー。ちだい氏は、立花氏が、2011年に葛飾区議に当選して以降「裁判を仕掛ける」行動によって「そういうことをして黙らせる。メディアも萎縮してきた、という面がある」などと解説し、「立花氏を批判できない背景」があるとした。また、ちだい氏は、立花氏は自身が裁判準備をするため1件につき約1万6000円ほどの費用で収まるのに対し、訴訟を受ける側は弁護士費用がかかり「経済的に疲弊してくる」などと経験談を語った。
立花氏が昨年の都知事選で、候補者と無関係のポスターを大量に掲出した行動に対し、ちだい氏が同党を「反社会的カルト集団」と指摘したことで、立花氏が名誉毀損にあたるとして訴えを起こしたことも紹介。結果は、ちだい氏の言い分の大半が認められ勝訴となったことも伝えた。
他にも、立花氏が千葉県知事選(16日開票)に立候補しており、その選挙活動は主に他県で行っていることも報道。また立花氏が、斎藤元彦知事の支援目的で立候補した兵庫県知事選をめぐり、今年1月に亡くなった竹内英明元県議が生前、「選挙運動の一環として動画をネットで拡散するというやり方。常軌を逸しています」などと懸念を示していたことも伝えた。
一方、立花氏はXで、ちだい氏の解説について「間違った事実を、一方的に垂れ流されて困っています!」と反論。「対立する問題は、両方の意見を聞くべきだと思います」と、自らのの見解も番組で報じるべきと訴えた。また、放送日が立候補中の千葉県知事選の投開票前日だったことから「私は明らかにTBS報道特集に落選運動されました!」と主張した。
Xでは「#報道特集がんばれ」とハッシュタグができるなど、番組の取材に期待や評価する声も多くみられた。一方で、立花氏が主張する千葉県知事選の選挙期間中という点について、日本維新の会の高野敦氏が「これはTBS大失態すぎる、、選挙候補者であること、完全に忘れてたな」と理解を示す私見をつづった。堀江貴文氏もその投稿に対して「完全に意図してやってるでしょ笑」とリアクションするなど、反響が広がっている。